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» 2013年05月22日 10時00分 UPDATE

製造業エンジニア、転職活動の心得:自己PRの書き方に迷ったら。年収で200万円の違いを生む職務経歴書キーワード例

転職活動に不慣れなうちは、どう書けばいいかと悩んでしまう職務経歴書。年収400万円台と年収600万円台とで、職務経歴書によくある表現/頻出するキーワードに違いが見つかりました。

[パソナキャリア 鴨志田 豊一,MONOist]
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本記事はパソナが運営する人材紹介サービスブランド「パソナキャリア」からITmediaキャリアに寄稿された記事に加筆・修正して転載しています。



 企業に応募する際、必要になるのが「職務経歴書」です。履歴書と違って、記載方法は自由です。

 インターネット上では、職務経歴書のサンプルやフォーマットを取得することは難しくありません。良さそうなフォーマットを選んで記入すればよい、と考えるエンジニアは多いのではないでしょうか。

 しかし、その人の年収によって、職務経歴書の内容に顕著な違いが見られます。

「自己PR欄は必要ですか?」

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 エンジニアからよく受ける質問で、「自己PR欄は必要ですか?」「フォーマットはExcelとWord、どちらで作成すればよいでしょうか?」というものがあります。

 回答としては、「自己PR欄はあった方がよい」「フォーマットはExcelよりはWordの方が一般的」です。

 ただし、転職に成功した全ての人の職務経歴書に自己PR欄があるわけではなく、フォーマットもWordであるとは限りません。必要な内容を記述していれば、フォーマットは問われないと考えた方がいいでしょう。

 職務経歴書はフォーマットにこだわるより、「稼げるエンジニアかどうか」を示すことの方が重要です。

職務経歴書はエンジニアを映し出す鏡

 企業の選考は履歴書・職務経歴書による選考で始まります。書類選考でかなりの人数が不採用になることから、職務経歴書は選考において重要な位置を占めるといえるでしょう。

 また、職務経歴書を見てから本人に会うと、職務経歴書から想像していたとおりの人だった、ということが多くあります。

 理路整然とまとめられている職務経歴書の場合、本人に会ってみると、やはり理路整然と話す人であることがほとんどです。逆に、仕事のモットーや心掛けなどが記載されている職務経歴書の場合、本人も「熱い」エンジニアのケースが多い傾向にあります。

稼ぐエンジニアの職務経歴書とは?

 業務系エンジニアの場合、「非常に優秀なプログラマ」という人は除きますが、稼ぐエンジニアはマネジメントを要するポジションに就き、規模の大きなプロジェクトを任されているケースが大多数です。そのため、「顧客」「担当のアプリケーション」「プロジェクトの規模」「役割」が記載されていれば、大体の目安がつきます。また、年収にかかわらず、記載の項目についてはそれほど変わりがないようです。

 一方、機械設計や電気設計エンジニアの場合、必ずしも「稼ぐエンジニア=大規模なプロジェクトのリーダー」とは限りません。業務アプリケーションエンジニアに比べると、記載されているプロジェクトの規模などの数値では、必ずしもキャリアを把握できない面があります。

 しかし、職務経歴書の書き方の傾向を調べていくうちに、ある法則を見つけました。年収による法則が見つかったのです。

年収400万円台前後で転職するエンジニア

よくある表現

  • 納期に間に合うように工夫した
  • ○○を身に付けた

キーワード

  • 自分のスキル
  • 設計製品
  • 設計業務の難易度
  • 社内他部署との連携
  • プロジェクトに対する貢献

年収600万円台前後で転職するエンジニア

よくある表現

  • ○○をすることによって、結果として〜〜ができるようになった
  • 業界で初めて○○を導入し……

キーワード

  • 会社・業績への貢献
  • 改善の結果
  • マネジメント経験
  • 仕様検討から量産移行までといった業務範囲の広さ
  • 顧客との折衝経験

 ある程度の年収・職位においては、業績への貢献や、改善の意識を持った視点、マネジメント経験、業務範囲の広さが必要となります。職務経歴書によるアピールは、単なる書き方の問題ではなく、仕事に対する意識が表れているといえます。

 30代は、年収の差が開き始める年代です。職務経歴書に、「会社・業績への貢献」「改善の結果」「マネジメント経験」「業務範囲の広さ」について書けるような仕事の進め方をしていますか? 将来的には「会社・業績への貢献」「改善の結果」「マネジメント」「業務範囲の広さ」の視点を持って仕事をできそうですか?

 職務経歴書を書くのはまだ先という人も、職務経歴書を書いてこれから転職活動を始めようとしている人も、一度、仕事を進めるときの視点を見つめ直すとよいかもしれません。

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