連載
» 2013年05月29日 10時30分 UPDATE

ISO国際規格に承認されたJTフォーマットとは(3):JTフォーマットを使いこなすツールの充実度は? (1/3)

国際標準化機構(ISO)に承認されたJTフォーマットを解説する本連載。3次元(3D)製品情報を軽く取り扱えることが特徴ですが、使いこなすには各種連携アプリケーションの充実が欠かせません。3回目となる本稿では、ソフトウェア開発ツール「JT Open Toolkit」や関連アプリケーションなどを紹介します。

[Ji Zheng Zhao シーメンスPLMソフトウェア,MONOist]

前回(第2回)はこちら

JT Open Toolkit

 JT Open Toolkit(JTTK)は、JT対応アプリケーションを作成するソフトウェア開発者のためのツールです。JTデータへの読み書きのアクセスを提供するオブジェクト指向のC++アプリケーションプログラミングインタフェース(API)を提供します。JTTKにより、プログラマーはJTファイルのあらゆる要素への読み書きが可能となり、JT対応アプリケーションの作成に必要なコーディングや保守の手間を軽減できます。

JT Open Toolkit JT Open Toolkitの概要

 JTTKは、以下の機能を備えています。

  • XT B-Rep拡張クラスを使用したXT B-repデータの読み書きが行えます
  • JTテッセレーターは、ファセット作成に使用されるジオメトリとの接続性を維持するユニークな関連付け機能を提供します
  • JTTKでは、プロパティ、注釈、テキスト、参照ジオメトリ、クロスハッチング、デザイングループ、ビューセット、モデルビューなど、JTファイル内でPMIを表現することができます
  • 構成ファイルを使用すれば、JTTKの特定の機能をアプリケーションの外部から制御することが可能になります
  • ビジュアライゼーションをサポートする数多くの機能が用意されています
  • レイヤーとレイヤーフィルターへのアクセスが可能です
  • ULPデータセグメントの作成が可能です。ULPは、オンザフライでテッセレーションすることが可能なデータセグメントです

 JTTKには、プログラマーのツールキットの活用を支援するために、複数のサンプルプログラムが用意されています。

 また、JT OpenプログラムメンバーにはAPIが提供される他、コマンドラインから実行可能なプログラムであるJTユーティリティも利用できます。これらのユーティリティには、プロパティの設定、アセンブリの作成、JTファイルのLOD構造の変更、JTファイルのコンテンツに関する情報の取得を行う簡単なツールが含まれています。

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