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» 2013年06月12日 00時00分 UPDATE

エイッとはいきません:3Dプリンタで「今出しょう子」を実体化してみた (1/2)

微妙に話題になった@ITの美少女(?)キャラクター「今出しょう子」。3Dプリンタの話題もホットなので、最新技術を無駄遣いして「エイッと」作ってみることにした。あえて“微妙な感じ”を忠実再現して造形した。

[小林由美,MONOist]

 「今出しょう子(いまで しょうこ)」は、@IT編集部が主催するアプリコンテストの美少女(?)キャラクターとして「エイッと」作られ、@ITのイベント告知誘導用のバナーに度々登場した。少々不器用な感じのする絵柄故に、@IT読者の間で“微妙に”話題になった。

yk_imadesyo_01.jpg 例のバナー画像:いまいち萌えない

 「今は3Dプリンタもホットだし、これは立体化しない手はないだろう」ということで、モノづくり部分の手配をMONOistが担当。日頃、取材でお世話になっている企業に半ばダメ元で打診してみたが、幸い2社が快く依頼に応じてくれた。

 今回協力いただいたのは、ユニークな3次元データ作成・造形サービスを提供するPLANET、3Dプリンタベンダー大手のストラタシス・ジャパン(以下、ストラタシス)。最新技術とプロの技を駆使し、しょう子の微妙な造形を忠実再現した。


まずは3次元データ作り

 皆さんもよくご存じのように、「エイッ」と念じると、3Dプリンタから人形が出てくるわけではない。まず、3次元データの用意が必須だ。今回も、しょう子の3次元CG化に手間が掛かっている。MONOistや@ITにはキャラクターの3次元CGを作れる人がいないため、データ作成をプロの手にゆだねることにした。

 PLANETは3Dプリンタを駆使してさまざまなユニークなサービスを展開する企業だ。3Dプリンタによる造形だけではなく、チョコレートの造形サービスも行っている。クリエイター向けサービスの他、写真からデータを起こしてカラー造形するフィギュアの一般向けサービスも提供している。しょう子データ作成においては、このテクニックが生かされた。

yk_imadesyo_02.jpg PLANETのフィギュアサービス
yk_imadesyo_02_2.jpg PLANET 代表取締役 小崎康弘氏のチョコレート(「アポロチョコ」はいたずらで乗せられたもの)

 まずPLANETに、以下の原画をエイッと電子メールでお送りした。

yk_imadesyo_03_1.jpgyk_imadesyo_03.jpg 資料はこれしかなかった

 ディテールがしっかり練られたキャラではないため、資料はたったこれだけ……。特にインパクトの大きかったと思われる、バナー広告に使われたしょう子の正面図を尊重してもらい、他の身体の情報やポーズは適当に整えてもらった。

 写真からフィギュアを起こす同社のサービスを利用する場合は、この頼み方は望ましくないので、どうかご注意を……。

写真は違うアングル(正面、斜め方向、横方向、全身、全身横、似顔絵にしたい角度)の6点が希望ですが、最低でも角度の違った顔のアップ写真3枚以上でお願い致します。

PLANETのWebサイトより:原文ママ)

 できてきたデータはこちら。

yk_imadesyo_04.jpgyk_imadesyo_04_2.jpg 3次元データ
yk_imadesyo_04_3.jpg 顔のテクスチャ

 少ない資料から、髪の毛の流れや腕の角度など、原画の微妙なデフォルメ感を忠実に再現していただいた。

 このデータを同社のフルカラー3Dプリンタ「ZPrinter」に入力して、小さめのフィギュアをいくつか造形してもらった。こちらは石膏(せっこう)の粉を積層するタイプの3Dプリンタ。表面は、少しざらっとした感じで仕上がる。

yk_imadesyo_05.jpg かわいいキャラクターグッズに!

 さて、この3次元データをMONOist側が受け取った後、今度は3Dプリンタベンダーのストラタシス側に転送。同社の3Dプリンタ「Objet」で造形していただくことにした。

 過去には、同社子会社のアルテックに依頼し、「ねとらぼ」の宮本真希記者をObjet(ハイエンド機種)で造形したこともあった。当時は、3Dスキャナを使ってデータ作成した。

yk_3dscan01_012.jpg ホラー

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