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» 2013年07月08日 15時11分 UPDATE

ROBOTECH 次世代ロボット製造技術展:コンセプトは「レスキュー」と「シロアリ退治」――実用化目指すシロアリ防除ロボット「ミルボIV」

シロアリなどの害虫防除サービスなどを手掛けるアサンテは、「ROBOTECH 次世代ロボット製造技術展」に出展し、実用化に向け試作開発したシロアリ防除ロボット「ミルボIV(お助けロボ ミルボIV)」の展示デモを披露した。

[八木沢篤,MONOist]
ミルボIV

 シロアリなどの害虫防除サービスなどを手掛けるアサンテは、「ROBOTECH 次世代ロボット製造技術展」(会期:2013年7月3〜5日/場所:東京ビッグサイト)に出展し、実用化に向け試作開発したシロアリ防除ロボット「ミルボIV(お助けロボ ミルボIV)」の展示デモを披露した。

 ミルボIVは、住宅の床下に潜り込んでシロアリ防除作業を行う4輪型ロボットである(サイズ:30×48×15cm、重さ:15kg)。高照度ライトや小型ハイビジョンカメラ、薬剤の噴射口などを搭載する他、床下の状況に合わせて交換可能なタイヤを備える。ミルボIVとケーブル接続された「コントローラボックス」により遠隔操作を行う。ケーブルは、電源・映像・薬剤噴射用を一体化したものを利用。作業員が入れないような狭いスペースでも潜り込むことができるため、床下の状態を映像で確認しながら的確な処置が行えるという。

ミルボIV シロアリ防除ロボット「ミルボIV(お助けロボ ミルボIV)」

 また、「これまで、作業員が床下に潜って作業し、その結果を写真で見せても『本当にうちの床下なのか(別の家のものでは)』というご意見をいただくこともあったが、依頼主のお客さまと一緒に床下のリアルタイム映像を確認できるので、そういった不信感を抱かれることがなくなる。ロボット化により、作業員の安全だけでなく、サービスの信頼性向上にもつながる」と説明員は語る。

コントローラボックス(1)コントローラボックス(2) (左)コントローラボックス/(右)コントローラボックスの右側面。手前にある黒色のケーブルを見ると、3本あるケーブルが一体化しているのが分かる(写真手前で切れているように見えるのは薬剤用チューブ) 【※画像クリックで拡大表示】

 もともと、災害救助を行うレスキューロボットを研究している開発者から“床下を潜るノウハウ”についての問い合わせがあり、災害時、ガレキの下に潜り調査を行う作業と、床下を点検するシロアリ防除の作業に共通点があることが分かった。そして、2006年8月に、経済産業省が実施した「サービスロボット市場創出支援事業」に応募・採択され、「営業、作業効率向上を目指した白アリ駆除作業のロボット化」に着手。レスキューロボット開発の有識者や開発メーカーなどと協力し、生まれたのがミルボである」(説明員)。こうした経緯もあり、シロアリ防除で使えるロボットでありながらも、災害時にはレスキューロボットとして活用できるというコンセプトで開発が進められたという。

 2007年3月に、最初の試作機である初代「ミルボ(ミルボI)」が誕生し、同年10月には「ミルボII」が完成。2008年2月には、薬剤の噴射、映像の遠隔地に配信、ロギング、防水・防じん、安全性向上などのあらゆる機能を盛り込んだ「ミルボIII」が完成し、公開実証実験なども行った。「ミルボIIIでは、さまざまな機能を搭載したため、車高が高くなってしまった。その結果、人間が入れる範囲とほとんど変わらない空間でしか作業できなくなってしまった。これでは実用化できないため、機能を『周囲を見る』『薬剤を飛ばす』に特化させ、ミルボIIIよりも車高を5cm低くしたミルボIVを開発。2012年3月末に完成させた」(説明員)という。

 ミルボIVは、残念ながら現段階で実用化に至っていない。引き続き、実証実験などを繰り返し行い、実用化への検証を進めていく方針だという。「まずは、点検だけでも実施できるレベルに持っていきたい」と説明員は意気込みを語る。

初代「ミルボ」ミルボIII (左)ミルボI/(右)ミルボIII 【※画像クリックで拡大表示】

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