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» 2013年08月14日 07時00分 UPDATE

心技隊流「未来を創るヒント」:町工場がメディアを作って、政府や大手にモノ申せ!

この経済状況を盛り返すには、中小企業連合の結成が大事だ。また、大手企業や政府に対して強くモノ言えるようにするには、自分たちがマスメディアになったらよいのかも。

[緑川賢司/ミナロ,MONOist]
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「輸出大企業ばかりが儲かり、原材料の値上がりで中小企業は厳しい!」

「高級品が売れて百貨店は利益拡大しているが、生活必需品が値上がりして庶民の財布に響いている!」

 そりゃそうだ。所得が増える前に物価が上がったら、心情的には「許せん!」となるのも分かる。だが、物価が上がって企業の利益がでなけりゃ、給料だって増えるわけない。

 打てる方法は、この2つだ。

 1つは、政府や利益の上がっている大手企業が市場でばんばんお金を使うこと。だが、これは期待できない。世の中のごく一部の高給取りたちがばんばん使ってくれるのを期待するくらいだろう。

 もう1つは、雇用の約7割を守る中小企業の経営者が、借金してでも給与賞与を払うことだ。これも無理だな。無理というか、中小企業は既にそんなことをやっているからだ。

……じゃあ、お手上げなのか?

 いやいや、まだ諦めてないよ。それは、時限立法や各地域で条例を制定すればいい。為替で得た利益、株価上昇で得たキャピタルゲインに対し重課税する。税金払うくらいなら使おうって考えるでしょ。

 そして、輸出戻し税の放棄だ。かつて円高時代に下請けは企業努力することで支援してきたのだから、為替で不労所得を得たときくらいは還元してちょうだいよ。

 しかし、そのためには大手企業や政府に対して強くモノ言える団体が必要だ。するとやはり結論は、「中小企業連合を作り、自分たちがマスメディアとなること」だ!

 そういうわけで、その一歩として「やるなぁ! 町工場」というラジオを「blue-radio.com」と共に放送している。この番組では、全日本製造業コマ大戦に参加する町工場や、地域の横連携プロジェクトにかかわる人たちなどが続々と登場し、それぞれの心意気を伝え続けている。

Profile

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緑川賢司(みどりかわ けんじ)

1967年横浜産の丙午世代。リストラを機に起業し、産業界的に絶滅危惧種の木型屋を10年間経営。その経験から「この先、日本経済の存続には中小企業しかない」と持論を展開。中小町工場団体「心技隊」の初代隊長を勤める。通称「おかしら」。



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