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» 2013年08月30日 10時00分 UPDATE

モノづくりエンジニアのキャリアづくり:年収アップ事例にみる、機械系エンジニアがアピールすべきポイント

職務経歴書を作成するとき、また面接対策をする際、採用企業がどんな方を求めているのかという視点を加えることで内定を得られる可能性が大きく高まります。

[MONOist]
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本記事はインテリジェンスが運営する転職情報サイト「DODA」の記事に加筆・修正して転載しています。



 機械系エンジニアの方々を担当している、DODAキャリアコンサルタントの一木俊介です。

 今期に入って製造業の求人が増えています。また、しばらく採用を控えていた大手企業の採用が活発になっており、転職者の方、求人企業、共に積極的に動かれているのを私も肌で感じています。しかしながら、チャンスが大きな時期にもかかわらず、残念ながら面接で不採用となってしまう方も大勢いらっしゃいます。千載一遇のチャンスを生かしていただくためにも、今回のコラムでは、転職活動において、転職希望者は企業に対して何をアピールしていけばよいのかを、2つの転職事例を通じてお伝えします。

転職事例(1) 学生時代の研究内容をアピールし、大手ソフトウェアベンダーに内定

  • Sさん 26歳/男性/転職回数0回/自動車部品のCAE解析技術者
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 学生時代に自動車業界での就業を希望し、新卒で自動車部品メーカーに就職したSさん。仕事にはやりがいを感じていましたが、ご家庭の事情により転居をしなくてはならなくなり、転職活動を開始されました。

 当初、書類選考は通過するものの面接で不採用となってしまうケースが続いており、その理由の多くは「実務経験が浅く、即戦力としての採用が難しい」というものでした。そこで私は、Sさんが学生時代から解析を学んでいたことやプライベートで勉強していたことをアピールするように、具体的には、職務経歴書に学生時代の研究内容の要約を記載することと、実務経験が足りないことをカバーするため、「これからどのようなエンジニアになっていきたいのか」「応募先企業にどう貢献していきたいのか」「そのために身に付けていきたいスキル」を具体的に話せるようにアドバイスし、面接に向けた対策を繰り返しました。

 その結果、これまで即戦力の方しか採用していなかった大手ソフトウェアベンダーから、Sさんは内定を獲得。年収も50万円アップし、CAE解析のプロフェッショナルに一歩近づくことができました。

<ここがポイント!>

 面接官は「今のあなた」だけではなく「未来のあなた」もイメージして採用の判断をします。

 今のスキルだけでなく、将来のビジョンや、そのビジョンの実現に向けて努力していることなども含めてアピールできるように準備することが大切です。

転職事例(2) 豊富な経験からプロジェクトマネジメント経験、若手エンジニアの育成方針を伝えた

  • Hさん 44歳/男性/転職回数0回/大手電機メーカーでAV機器の機械設計を経験

 大手電機メーカーに20年以上勤務していたHさん。そのまま定年を迎えるつもりでしたが、業界全体が不況に陥った影響で自社の業績も悪化、今後の就業に不安を感じられたことから転職活動を開始されました。

 40代半ばという年齢もあり、転職活動に非常に苦戦していたところでHさんはキャリアカウンセリングに来られました。

 その後しばらくして、中堅の電子部品メーカーからDODAに求人の依頼が来ました。そのメーカーはこれから新規事業を立ち上げるためにAV機器の機械設計経験者で即戦力になれる人、プロジェクトマネジメント経験が豊富で若手に慕われる人柄の方を採用したいと考えていたため、私はこの求人がHさんにぴったりだと考えご紹介したところ、Hさんにも興味を持っていただけたようでした。

 まずは書類選考を通過するため、職務経歴書には持っているスキルだけでなく、これまでの製品開発の中で培った「プロジェクトマネジメント経験」、また「若手エンジニアの育成方針」とそのためにやってきた「具体的な取り組み」をエピソードとして記載するようにアドバイスしました。無事書類選考を通過し、とんとん拍子で内定に至りました。年収は100万円以上アップし、その企業では異例の管理職候補としての採用となりました。

<ここがポイント!>

 中途採用に当たって、企業が応募者に期待する隠れたポイントが必ずあります。

 ただ採用要件を満たしているというだけでなく、その隠れたポイントを把握してアピールすることが、特に中堅・ベテランの方は重要になります。

企業が求めているポイントをつかみ、それに対してアピールする

 今回ご紹介した2つの事例に共通することは「企業が求めているポイントをつかみ、それに対してアピールすることで高評価を得た」ということです。

 職務経歴書を作成するとき、また面接対策をする際は、採用企業がどんな方を求めているのかという視点を加えることで内定を得られる可能性が大きく高まります。

 しかし、未来の自分をどうアピールすれば高い評価につながるのか、期待されている隠れたポイントが何かを把握・判断することは、転職活動のプロフェッショナルであるキャリアコンサルタントでなければ、かなり困難なことでもあります。

 お1人で活動をされていると気づきにくい採用企業側の視点を意識するために、ぜひ私たちキャリアコンサルタントをご活用ください。

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