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» 2013年09月05日 14時00分 UPDATE

製造マネジメントニュース:日本能率協会の「GOOD FACTORY賞」、東芝や三菱電機、トヨタ、味の素などが受賞

日本能率協会は、生産性や品質の向上などを実現した工場を表彰する「GOOD FACTORY賞」を実施。第3回の受賞企業として、味の素、小島プレス工業、東芝、トヨタ自動車、三菱電機の5社を表彰した。

[三島一孝,MONOist]
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 日本能率協会は、生産性や品質の向上、改善活動に成果をあげた工場を表彰する「GOOD FACTORY賞」を2011年に創設。2013年8月26日には、第3回の受賞企業として、味の素、小島プレス工業、東芝、トヨタ自動車、三菱電機の5社を決定した。

 「GOOD FACTORY賞」は、アジア地域で工場の生産性向上、品質向上など体質革新活動の事例に着目し、そのプロセスや成功要因、現場の知恵、働く方々の意識改革、社会的貢献などの内容を日本製造業の模範として表彰するもの。優良工場の事例を広く紹介することで、製造業の体質強化に貢献することを目的としている。



 「GOOD FACTORY賞」には4部門が用意されている。

 「ものづくりプロセス革新賞」はIE(Industrial Engineering)改善、SCM(Supply Chain Management)改善、JIT(Just In Time)、調達革新、物流革新など、工場のものづくりプロセスを対象としている。「ものづくり人材育成貢献賞」は、全員参加の改善活動、技能伝承、能力開発への取り組み、従業員育成など、人材育成に組織的に取り組む事例を対象とする。「ものづくりCSR貢献賞」はCSR、環境対応、省エネ、福利厚生、地域社会との結びつきなどを評価。また「ファクトリーマネジメント賞」は、個別内容ではなく、総合的な工場運営のレベルが高いことを評価するものだ。

 GOOD FACTORY賞審査委員会(委員長:電気通信大学 情報理工学研究科 教授 新誠一氏)の審査を経て、今回は以下の企業および工場を受賞企業として決定した。

受賞企業 第3回「GOOD FACTORY賞」の受賞企業(クリックで拡大)

 受賞企業の評価ポイントは以下の通りだ。

タイ味の素社 カンペンペット事業所

 ものづくりCSR貢献賞を受賞したタイ味の素社 カンペンペット事業所は、2008年に「Green Factory」の構築に向けた取り組みを開始し、「バイオサイクル」というコンセプトで、「バイオマス・ボイラー」の利用などでCSRとビジネスを有機的に結び付けて取り組んでいることが評価を受けた。

小島プレス工業

 小島プレス工業は「日本的経営、人を大切にしたマネジメント」を守りながら、さらなる発展を目指す姿勢が評価されファクトリーマネジメント賞を受賞した。

東芝 セミコンダクター&ストレージ社 四日市工場

 東芝 セミコンダクター&ストレージ社 四日市工場は、ファクトリーマネジメント賞を受賞。「国内工場ならではの六重苦に正面から取り組み、最新の生産技術と英知を結集し一致団結してライバルをしのぐところまで持ってきたマネジメントの成果」(日本能率協会)を評価理由としている。

東芝情報機器杭州社

 ものづくりプロセス革新賞を受賞した東芝情報機器杭州社は、東芝全社の経営管理手法であるMI手法などを工場管理に導入し、90 日サイクルのプロジェクト改善活動を開始。積極的な人材育成、開発と製造部門の連携によるPC用基板ラインと後工程の組み立てラインの同期化、ITを駆使したQC、PM 活動、未然に不良の発生を予防する設計/製造の連携DFM(design For Manufacturability)活動など、質が高いプロセス革新活動が評価された。

トヨタ自動車インド

 ものづくり人材育成貢献賞を受賞したトヨタ自動車インドは、1997年の設立以来4回のストライキを経験。2006年のストライキをきっかけに反省点を洗い出し、「人材育成・コミュニケーションを軸にした活動」を展開するようになった。「グルクル(社内技能道場)設立」「TTTI(トヨタ工業技術学園)設立」「日本人のコーディネータ化」など思い切った施策を行ってきたことが評価された。

三菱電機タイ

 三菱電機タイもファクトリーマネジメント賞を受賞。従業員約3000人に対して日本人出向者がわずか5人と少なく徹底して現地化されたマネジメントシステムを構築。また早い時期からR&Dセンターを設置し、開発から生産までを担う工場とし、新機種開発まで担当するほどの力を付けている点が評価を受けた。

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