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» 2013年09月06日 10時00分 UPDATE

分野別 転職市場状況:自動車分野の材料系求人、次世代電池の研究開発から量産化に向けた製品化技術へ徐々にシフト

2013年9月時点の化学・素材、プラント・エネルギー・インフラ分野の転職市場状況を紹介。

[MONOist]
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本記事は人材紹介会社「メイテックネクスト」河辺真典氏からの寄稿です。



化学・素材分野の状況と転職のポイント

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 化学系の求人は対象製品分野の業界動向にひもづいて中途採用のニーズに変化が生じつつあります。

 自動車業界における材料系の求人は昨年度に引き続き、次世代電池など技術革新に向けた研究開発のニーズも盛んですが、量産化をにらんだ製品化技術を重視する傾向にシフトしつつあります。景気の上昇やアジア・中南米の需要増に対応し、車体軽量化や製造工程の簡素化、さらに仕向け地ごとの要望に対応するための材料選定や製品設計、量産化検討に対応できる生産技術開発職の採用が活況を呈しています。

 電機メーカーおよび電子材料関連の研究開発職の募集は、一部企業で採用強化の動きがみられます。特に、世界市場でシェアの高い製品を持つ企業での技術強化に向けた製品設計やプロセス開発、また新規参入事業のコア技術を有する即戦力の採用に舵を切っています。

 ライフサイエンス(診断薬、医薬品、医療材料)、コンシューマ製品(食品・化粧品・文具など)の分野についても募集状況は微増ですが、新規事業分野の強化や海外マーケットの開拓に向けた採用など、事業目標に即したニーズが多いのが特徴であり、アイデアを具現化する商品開発において成果を生み出せる材料技術者が求められています。

プラント・エネルギー・インフラ業界の状況と転職のポイント

 プラント・エネルギー分野では引き続き、原子力からのエネルギーシフトの影響により、天然ガス需要の増加、米国でのシェールガス革命を背景とした、新規発電プラントニーズを背景とした求人がベースとなっています。

 具体的には、太陽光、風力、水力発電分野でのエンジニアリング、施工管理案件、天然ガス・シェールガス関連では、資源開発会社や商社系企業、石油会社で採掘技術者のニーズが増加傾向です。大手プラントエンジニアリング企業では、石油・石油化学分野での求人に加えて、発電設備や水処理、製薬プラント分野にも、技術開発を進めて業務領域を拡大し、その分野の専門家ニーズも高まっています。

 インフラに関しては、電気自動車、燃料電池自動車向けのエコステーションを国家施策として、全国約100箇所への建設が進むため、エンジニアリング業務の求人が顕在化しているのと、水処理に関しては、水処理設備の保守・管理での求人ニーズが高い状況です。

プロフィール

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河辺 真典(かわべ まさのり)

株式会社メイテックネクスト コンサルタント 統括マネージャー。

元生産技術のエンジニアとして5年勤務し、前職リクルートエージェントでエンジニアの転職紹介を8年経験した後、メイテックネクストでエンジニアの皆さまのさらなる転身のためにサポートしております。

エンジニアの皆さまの今までのご経験とご希望、それに時間軸を加えた3軸で、皆さまの転職を分析し解きほどいていきますと、今まで混沌としていた転職も、おのずと方向が見えてきます。

面談ブースで皆さまとお話しさせていただくことによって、そういったお話を見い出せたらなと思い、日々仕事をしています。


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