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» 2013年11月01日 18時20分 UPDATE

東京モーターショー2013:三菱自のプラグインSUVコンセプト、車室中央にタッチパネルテーブルを設置

三菱自動車が「第43回東京モーターショー2013」に出展する大型プラグインハイブリッドSUVのコンセプトモデル「MITSUBISHI Concept GC-PHEV」は、車室室内中央に、全ての乗員がアクセスできるタッチスクリーン式の大型インタフェース「タクティカルテーブル」を設置している。

[朴尚洙,MONOist]
「MITSUBISHI Concept GC-PHEV」のインテリア

 三菱自動車は2013年11月1日、「第43回東京モーターショー2013」(2013年11月20日〜12月1日、東京ビッグサイト)の出展概要を発表した。今回の発表では、同年10月に出展を予告していた大型プラグインハイブリッドSUV「MITSUBISHI Concept GC(Grand Cruiser)-PHEV」をはじめとする3台のコンセプトカーの詳細情報が明らかになった(関連記事:三菱自がプラグインハイブリッドSUVを横展開、ダウンサイジングターボMPVも投入)。


三菱自動車が「第43回東京モーターショー2013」で出展する3台のコンセプトカー 三菱自動車が「第43回東京モーターショー2013」で出展する3台のコンセプトカー。左から、「MITSUBISHI Concept XR-PHEV」、「MITSUBISHI Concept GC-PHEV」、「MITSUBISHI Concept AR」である(クリックで拡大) 出典:三菱自動車

 MITSUBISHI Concept GC-PHEVは、本格的なオールラウンドSUVに求められる力強い走りを実現するために開発した、FRタイプのプラグインハイブリッドシステム(以下、PHEVシステム)を搭載している。フロントに搭載した排気量3.0l(リットル)のV型6気筒スーパーチャージャー搭載MIVECエンジンに、クラッチとモーター、8段変速の自動変速機構から構成されるPHEVシステム用自動変速機を接続。容量12kWhのリチウムイオン電池パックは、荷室下部に設置している。同社が市販している「アウトランダーPHEV」とは、PHEVシステムの構成や配置が異なっている。

「MITSUBISHI Concept GC-PHEV」のPHEVシステムの構成 「MITSUBISHI Concept GC-PHEV」のPHEVシステムの構成(クリックで拡大) 出典:三菱自動車

 このPHEVシステムにより、走行状況や電池パックの残容量に応じて、モーターだけで走るEV走行モードと、エンジンとモーターを併用するハイブリッド走行を自動選択する。EV走行時には、トランスミッションを介して変速することで、低速から高速までモーター出力を有効活用する。一方、ハイブリッド走行時は、エンジン性能を8段変速自動変速機が有効に引き出し、高出力モーターがサポートすることで、力強くゆとりあふれる動力性能を発揮できるという。エンジンの最高出力は250kW、モーターの最高出力は70kW。EV走行距離は40km以上で、ハイブリッド走行時の燃費は15km/l以上である。

 インテリアは、各所に車載ディスプレイが採用されている。インストルメントパネル上部にはドアトリムにつながる「ワイドマルチディスプレイ」を、フロントウインドシールドには、AR(拡張現実)技術を応用してフロントガラス全体をヘッドアップディスプレイとして使う「ARフロントウインドシールド」を装備。そして、車室室内中央には、全ての乗員がアクセスできるタッチスクリーン式の大型インタフェース「タクティカルテーブル」を配置した。

sp_131101tms_mitsubishimotors_03.jpgsp_131101tms_mitsubishimotors_04.jpg 「MITSUBISHI Concept GC-PHEV」のインテリア。「ワイドマルチディスプレイ」や「ARフロントウインドシールド」、「ARフロントウインドシールド」などを各所に車載ディスプレイが採用している(クリックで拡大) 出典:三菱自動車

 自動車を常に通信接続しておくことでさまざまな情報が得られる「コネクティッドカー技術」も独自にアレンジ。ARフロントウインドシールドには車車間通信で得られた情報が表示される。タクティカルテーブルでは、一方的に情報を受信するだけでなく、乗員が持ち寄ったドライブ情報について、スマートフォンをタクティカルテーブルに置くことで「集め」、オリジナルのマップやドライブプランを「造り」、さらにその情報を外部と車載通信機で通信することによって「共有」する、といった新しいスタイルのカーライフを生み出せるという。

 さらに、運転支援システムも「アウトランダー」で採用した「e-Assist」(関連記事:三菱自動車も“止まる”プリクラッシュを採用、「EyeSight」よりも安価に)から進化している。例えば、赤外線カメラを、フロントガラスの上部に2個、Aピラーに2個、リヤドアの窓後方に2個、リヤゲートの上部に2個、計8個設置する「Night Eye(ナイトアイ)マルチアラウンドモニター」がある。赤外線カメラでスキャンした精度の高い周辺状況を画像処理して、夜間でも危険因子を瞬時かつ正確に察知し、予防安全技術との連携により障害物や他の車両が接近している際に迅速に警告するという機能を実現している。この他、車車間通信によって得た他車両の加減速情報を用いる「レーンキープアシスト付CACC(Cooperative Adaptive Cruise Control)」や、カメラで道路標識を認識する「標識認識システム」なども搭載する。

マイルドハイブリッド車も用意

 「MITSUBISHI Concept XR(Crossover Runner)-PHEV」は、自動車メーカー各社が開発を注力しているクロスオーバーSUVのプラグインハイブリッドコンセプトモデルである。アウトランダーPHEVのPHEVシステムをベースに、軽量・高効率なFFタイプのPHEV システムを採用した。排気量1.1lの直列3気筒直噴ターボチャージャー付きエンジン、軽量・小型・高効率のモーターと、必要に応じてモーター駆動電圧を700Vまで昇圧する昇圧コンバータをフロントに搭載。容量14kWhの電池パックは床下に設置する。

「MITSUBISHI Concept XR-PHEV」のPHEVシステムの構成 「MITSUBISHI Concept XR-PHEV」のPHEVシステムの構成(クリックで拡大) 出典:三菱自動車

 走行モードは、モーター走行を基本に、エンジンが発電と駆動の両方を担う。走行状況や電池パックの残容量に応じて、EV走行、シリーズハイブリッド走行、パラレルハイブリッド走行のうち最適な走行モードを自動選択する。アウトランダーPHEVのPHEVシステムとは異なり、リヤモーターを搭載していないので、軽量化や摩擦低減によって燃費を向上できるという。エンジンの最高出力は100kW、モーターの最高出力は120kW。EV走行距離は85km以上で、ハイブリッド走行時の燃費は28km/l以上である。

 「MITSUBISHI Concept AR(Active Runabout)」は、SUVの機動性を併せ持つコンパクトMPVのコンセプトモデルだ。排気量1.1lの直列3気筒直噴ターボチャージャー付きエンジンに、駆動回路一体型のベルト駆動スターター・ジェネレーターを用いる軽量なマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた。ハイブリッドシステムと連携する、リヤに搭載した48V出力のリチウムイオン電池パック(容量は0.25kWh)はDC-DCコンバータで出力を高められるので、アイドルストップ状態からの迅速なエンジン始動や加速時の力強いアシストを実現できる。エンジンの最高出力は100kW、モーターの最高出力は10kW。燃費は24km/l以上である。

「MITSUBISHI Concept AR」のマイルドハイブリッドシステム 「MITSUBISHI Concept XR-PHEV」のマイルドハイブリッドシステム(クリックで拡大) 出典:三菱自動車

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