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» 2013年11月06日 19時40分 UPDATE

2013国際ロボット展:スタイリッシュな床下点検モグラ型ロボ「moogle」――大和ハウス工業

大和ハウス工業は「2013国際ロボット展」において、狭小空間点検ロボット「moogle(モーグル)」の実機デモを披露した。モグラをイメージしたカラーリングや筐体デザインは、ロボットクリエーターの高橋智隆氏によるものだ。

[八木沢篤,MONOist]
大和ハウス工業「moogle(モーグル)」

 大和ハウス工業は、国内外の民生用/産業用ロボットが一堂に集まる「2013国際ロボット展」(会期:2013年11月6〜9日/東京ビッグサイト)において、狭小空間点検ロボット「moogle(モーグル)」の実機デモを披露した。

 千葉工業大学や筑波大学との産学連携による研究を経て、三菱電機特機システムと共同で開発を行ったクローラタイプのロボット。モグラをイメージしたカラーリングや筐体デザインは、ロボットクリエーターの高橋智隆氏によるもの。住宅メーカーやリフォーム会社、建設会社、不動産会社など向けに販売/リースされ、住宅購入者向けの点検・保証プログラムの一環で行われる床下点検や、住宅リフォーム前の現場調査や簡易耐震調査、シロアリ被害の点検などで利用される。販売は2012年10月17日から行われている。販売価格(税込)は1年保証付きで210万円、5年保証付きで241万5000円。リース価格は5年リースで月4〜5万円となる。

狭小空間点検ロボット「moogle(モーグル)」 狭小空間点検ロボット「moogle(モーグル)」

 従来の床下点検は、作業員が実際に床下にもぐり行われてきた。しかし、床下は、暗所かつ狭い空間であるため、作業効率が悪いだけでなく、作業員の精神的・体力的な負担も大きい。また、埃や粉じんなどによる人体への影響も懸念される。さらに、人が入れないスペースや障害物で確認できない箇所などもあり、隅々まで点検・調査することが難しかった。

 こうした課題に対し、moogleは、495×280×220(後部280)mmのコンパクトなボディに、移動用カメラ(後部)、点検用カメラ(前部)、距離センサー、LED照明、バッテリー(ニッケル水素蓄電池)などを搭載し、狭く暗い空間を遠隔操作により、くまなく点検・調査することができる。連続使用時間は60分以上。15cmまでの段差を難なく乗り越えることが可能だという。「moogleと遠隔操作用のPCはWi-Fiで接続され、ワイヤレスで操作できる。作業員はPCのモニターに表示されるカメラ映像を見ながら、コントローラでmoogleを操作する。ひび割れ箇所の計測用にカメラ映像にスケールを表示する機能なども備えている」と説明員。ロボットを活用することで、きめ細やかな点検・調査が行えるだけでなく、「高齢化する作業員の負担軽減や離職率の低下にも役立てられると考えている」(説明員)とのこと。

mooglePC上の画面 前部の点検用カメラは左右可動範囲240度、上下93度である。PC上には移動用カメラの映像や点検用カメラの映像などが表示される ※画像クリックで拡大表示

 その他のメリットとして、住宅の所有者にリアルタイムの映像を見てもらうことができるので、「例えば、リフォーム工事前に床下点検を行い、配管の劣化を発見した場合、リフォーム工事により水漏れを起こすリスクがあることをその場で理解・同意してもらうことができる。『リフォーム工事のせいで水漏れが起きた!』という後からのクレームを軽減することができる」(説明員)という。

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