二輪から三輪、そして四輪へ――“人機一体感”楽しめる小型四輪車ヤマハ「MOTIV」東京モーターショー2013(1/2 ページ)

ヤマハ発動機が東京モーターショー2013で、2人乗り小型四輪車のコンセプトモデル「MOTIV(モティフ)」を発表した。「人機一体感の楽しさ」と「都市型パーソナルビークル」を両立したという。

» 2013年11月20日 22時45分 公開
[西坂真人,MONOist]

 ヤマハ発動機は2013年11月20日、「第43回東京モーターショー2013」(2013年11月20日〜12月1日、東京ビッグサイト)で2人乗り小型四輪車のコンセプトモデル「MOTIV(モティフ)」を発表、同時に2020年までに小型四輪車の販売に着手する方針を明らかにした。

photo 小型四輪車のコンセプトモデル「MOTIV」
photo ヤマハ発動機 社長の柳弘之氏

 今回の東京モーターショーでの同社のテーマは『ヤマハらしい「広がるモビリティの世界」』。ヤマハ発動機 社長の柳弘之氏は「このテーマは二輪→三輪→四輪と技術が広がる、そして(それによって)お客さまが広がるということを意味している。ヤマハはこの方向感の中で新しい価値のモビリティを提案し続けていきたいと考えている」と語る。

 柳氏は「二輪→三輪」のアプローチを具現化したものとして、今年7月に報道発表した三輪コミューターのコンセプトモデル「TRICITY Concept」を紹介。TRICITY Conceptはこの東京モーターショーでの出展が国内での初披露となる。フロント二輪・リア一輪の構成で二輪本来の機動性の高さに新しい楽しさを加えたというテクノロジー「LMW(リーニング・マルチ・ホイール)」を採用し、荒れた路面、石畳、横風、Uターンなどで安定感を発揮。125ccのオートマチックエンジンを軽量なボディに搭載している。

photo 三輪コミューターのコンセプトモデル「TRICITY Concept」
photo 「LMW(リーニング・マルチ・ホイール)」を採用。フロント二輪・リア一輪の構成

 同社はこの三輪コミューターを幅広いラインアップで展開する予定。「シティコミューターの新スタンダードとして、また都市部における交通問題のソリューションとして既存の二輪車利用者はもちろん、二輪車を経験していないユーザーにも幅広く利用してもらえると考えている」(柳氏)。

 TRICITY Conceptは、2014年にはグローバルモデルとして導入される予定で、日本市場での価格は40万円以下を想定しているという。

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