二輪から三輪、そして四輪へ――“人機一体感”楽しめる小型四輪車ヤマハ「MOTIV」東京モーターショー2013(2/2 ページ)

» 2013年11月20日 22時45分 公開
[西坂真人,MONOist]
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人機一体感の楽しさと都市型パーソナルビークルを両立した「MOTIV」

 そして「二輪から三輪というマルチホイールの流れの中で発想した」と柳氏が紹介したのが、小型四輪車のコンセプトモデル「MOTIV」だ。ボディサイズは全長2690mm×全幅1470mm×全高1480mmで車両重量は730kg(EV採用の展示モデルの場合)。乗車定員は大人2人。

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 柳氏はMOTIVのコンセプトを「二輪車で培った同社の技術を駆使することで、人機一体感による楽しさ・軽快感と都市型パーソナルビークルを両立させようとするクルマ」と説明する。

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 「(われわれの四輪車コンセプトと)同じような思いを持っていた」(柳氏)という“伝説のF1カーデザイナー”ゴードン・マーレー氏とMOTIVを共同開発。ゴードン・マーレーデザイン社が提唱する最適設計&安全設計の技術「i-streamコンセプト」によるスケルトンフレームをMOTIVに採用した。

photo 「i-streamコンセプト」によるスケルトンフレーム

 鋼管パイプと複合材料の組み合わせで構成されるこのスケルトンフレームは、F1にその源流を持つというi-streamコンセプトによって「優れた操縦安定性」と「安全性」を両立できるほか、さまざまな車体やパワーユニットへの展開にも柔軟に対応できるという。

 その柔軟性を証明するかのように、展示会場では開発中のMOTIV用パワートレインとして、最大25kWのEVユニットと1000ccのDOHC3気筒ユニットが紹介されていた。

photophoto 最大25kWのEVユニット(左)と1000ccのDOHC3気筒ユニット(右)

 このような「軽量・高剛性・高強度な車体+多彩なパワートレイン」に加えて、四輪独立懸架サスペンション、リアパワーユニット/リア駆動(RR)、空力ボディシェルといったテクノロジーをパッケージングすることで、「人機一体感がもたらすドライビングプレジャー」を追求できる未体験の走りがMOTIVによって実現できるという。

「都市空間において操る喜びを呼び覚ますクルマを実現したい、そして世界中のお客さまに体感してもらいたいということで開発に取り組んでいる」(柳氏)。

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