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» 2013年11月28日 11時50分 UPDATE

Maker Faire Tokyo 2013レポート:メイカーズが集合! 3Dプリンタから超小型コンピュータまで (1/4)

電子ガジェット、ギークな手芸、巨大ロボなど、個性あふれる作品が一挙集結した「Maker Faire Tokyo(MFT)2013」。そこでもやはり、3Dプリンタがホットだった。

[加藤まどみ,MONOist]

 モノづくり好きの個人やメーカーが集まる「Maker Faire Tokyo(MFT)2013」が、2013年11月3〜4日に東京お台場の日本科学未来館、タイム24ビルで開催された。イベント会場には電子ガジェットやギークな手芸から巨大ロボまで所狭しと並び、飛行機が飛んだり電子チンドン屋が練り歩いたりと多彩な光景が繰り広げられた。

 開催8回目となる今回は出展者数が約300組と2008年の日本での初開催以来、最大の規模となった。2日間の来場者数は9800人。3Dプリンタメーカーや3Dプリントサービス、自作プリンタなど、さまざまな形で3Dプリンタが盛り上がっていたのが特徴だ。また「Arduino」や「Raspberry Pi」といった自作向けコンピュータを使用した作品も多く展示されていた。

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yk_mft2013_02.jpg Maker Faire Tokyo 2013の会場の様子

3Dプリンタで進化する義手

 3Dプリンタを効果的に使った筋電義手「Handie」を展示していたのがexiiiだ。筋電義手とは筋肉に流れる微弱な電流の変化を読み取って動かす義手である。

yk_mft2013_03.jpg 「Handie」の開発者:左からメカニカルディレクターの山浦博志氏、デザイナーの小西哲哉氏、ソフトウェアディレクターの近藤玄大氏。Handieの試作品と。

 通常手首を内側に曲げるなど手の動きによって生じる電流を2〜4パターン程度登録しておき、それぞれに義手を握ったり開いたりといった操作を関連付ける。慣れた人はさらに多くのパターンを操作することも可能だそうだ。だが従来のものは価格が400万円にもなり高価かつ重量が大きいことが課題だった。そこで、パーツは3Dプリンタで造形したものを使い、専用端末の代わりにスマートホンを使うことで、より低価格な製品を開発することにしたという。

yk_mft2013_04.jpg スマホで筋電のパターンを登録し、所定の動きに対応付ける。

 当初開発したのは、駆動部にワイヤーけん引を用いた試作1号機と、どちらも外側パーツやギアなどは、個人で購入したsolidoodle社の「solidoodle 3」を使用したABS積層である。

yk_mft2013_05.jpg ギア式の2つ目の試作品。ギアも全てABS積層の3Dプリンタによるもの。

 3Dプリンタで出力したギアは摩耗が激しくすぐ使えなくなってしまった。

 そこで第3の試作では3Dプリントサービスを利用し、ワイヤーけん引のものを光硬化樹脂で造形して作成した。

yk_mft2013_06.jpg ワイヤーけん引式の3つ目の試作品。外側のパーツおよび内部のばねはインクジェット方式の光硬化樹脂。

 ここで使用したインクジェット方式3Dプリンタはオブジェット(現ストラタシス)の「Eden260V」である。試作品は外側のパーツ、バネ、ワイヤー、モーターからなり、外側およびバネをこの3Dプリンタで造形している。

 モーターは市販の1.6kg・cmのサーボを6個使用し、手の根元に配置して、バネでつながった指先を動かせる。日によって筋電の状態は違うため、スマートホンで筋電位のパターンを登録する。第1、2の試作は、1〜2万円程度で製作できたという。

 現時点では製品化に向かって動いてはいないものの、製作費用は最終的に4万円程度を目標にしているという。

 exiiiは大学で同じ研究室だった近藤氏と山浦氏、そして山浦氏の勤めている会社で出会った小西哲哉氏の3人組。開発を始めたのは約4カ月前で、大学の研究室での研究がベースとなっているという。「今ある技術でどこまでできるのか」挑戦してみたかったという。Handieは優れた製品アイデアを募る国際コンペ「ジェームズ ダイソン アワード2013」において2位を獲得している

 3Dプリンタを使うことによって、試作検討がすぐにでき、個人に適したサイズ・形状のものも製作しやすい。また、義手を使用中でも改良してバージョンアップすれば、その部品だけ取り換えることも可能だろうという。今後は電源の課題や、最近使われ出しつつあるゴム系の造形材料を使ったグリップ力のあるパーツなどの改良を考えているそうだ。

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