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» 2013年12月27日 14時10分 UPDATE

「FAフォーラム」年間記事ランキング2013:制御システムセキュリティ元年となった2013年 (1/2)

2013年7月に産声を上げたMONOist「FA」フォーラムですが、最も多く読まれた記事はどういうものがあるでしょうか? 公開記事の1年間分のデータを集計した上位記事とそこから見えるFA業界の状況について紹介します。

[三島一孝,MONOist]
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 MONOist「FA」フォーラムは、MONOistの新たなフォーラムとして2013年7月に産声を上げました。約6カ月の間に公開された記事の中で多く読まれたのは、一体どのような記事だったのでしょうか。

 今回は、FAフォーラム誕生後に公開した記事のデータを集計し、上位記事とそこから見えるFA業界のトピックについて紹介しようと思います。

2013年、年間記事ランキングTop10


制御システムにセキュリティが求められる時代に

 トップ5のうち2本が制御システムセキュリティに関連する記事という象徴的な結果となりました。

 1位となったググるだけで水圧バルブを直接操作可能!? ――制御系システムの「危うい現実」は、セキュリティベンダーのトレンドマイクロが発表した制御システム関連への攻撃に関する調査レポートを紹介したものです。

 記事では「情報系システムと制御系システムがファイアウォールを通じて接続された」ことにより、サイバー攻撃の脅威にさらされるようになったにもかかわらず「情報系システムに比べてセキュリティがまだ未成熟な制御系システムが狙われているのが現状だ」と指摘しています。また、その対策としては「システムのアップデートを適切に行う、アクセスコントロールを実施するといった、いままでの基本を守ることで多くの攻撃から身を守ることがまだ可能だ」としており、情報システム分野におけるセキュリティの基本的な行動を、制御システム分野でも定着させていくことが重要だと訴えました。

 4位の工場システムがネットで丸見え!? ――JPCERT/CCが訴える制御システムの危機は、2012年に新たに制御システムセキュリティ専門の対策チームを創設したJPCERT/CCの常務理事の有村浩一氏にインタビューした記事です。「安全なコンピュータ環境」を目指す組織であるJPCERT/CCが「なぜ制御システムの専門部隊を設立するに至ったのか」、また「どういう取り組みを行っているのか」を紹介しました。

 記事への関心が示す通り、制御システムセキュリティは、本格的な対策が始まったばかりで企業や部門によっても対応にばらつきがある状態です。制御システムセキュリティへの本格的な関心が生まれたのは、2010年に登場した「スタックスネット(Stuxnet)」からだといわれており、2013年はようやくさまざまな対策が形になり始めた1年だということができます(関連記事:制御システムを狙ったマルウェア「Stuxnet」って何?)。2014年はさらに制御システムにおいてもセキュリティ対策が定着し、ベストプラクティスとなるような事例が数多く登場するのを期待したいと思います。

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