東京エレクトロンデバイス、産業機器向け小型組み込みモジュールを開発FAニュース

Zynq-7000 All Programmable SoCを搭載、2chのGigabit Ethernetを備え、高性能・高機能。複数のインダストリアル・ネットワークプロトコルに、ボードデザインを変えることなく対応。

» 2014年02月18日 07時30分 公開
[MONOist]

 東京エレクトロンデバイス(TED)は2014年1月23日、Zynq-7000 All Programmable SoC搭載の産業機器向け小型組み込みモジュール「TB-7Z-IAE」を開発したと発表した。

 TB-7Z-IAEは、本体サイズが幅50×高さ75mmのコンパクトな設計で、Zynq-7000 All Programmable SoCを搭載し、2chのGigabit Ethernetも備える高性能・高機能な組み込みモジュール。

 近年、製造設備や検査装置などの産業機器を新しいインダストリアル・ネットワークに対応させることが求められている。TB-7Z-IAEは、2chのGigabit EthernetをZynq-7000 All Programmable SoCのプログラマブルロジックと組み合わせることで、複数のインダストリアル・ネットワークプロトコルにボードデザインを変えることなく対応できる。

 また、Zynq-7000 All Programmable SoCは、32bitバス 1066Mbps動作のDDR3 SDRAMとの接続により、マシンビジョンのような広帯域かつインテリジェントな処理が必要なアプリケーションで、従来のSoCでは実現困難だった高いパフォーマンスを発揮できる。多電源要求、ギガビット信号配線など、ボード開発者の負担となる設計部をモジュール化しているため、多品種・少量生産に適している。多種多様な産業機器の効率的な開発を実現し、試作から量産まで使用可能。

 TEDは今後、本製品をベースとした評価キットの販売を予定している。TB-7Z-IAEは2014年4月1日にオーダー受付および評価サンプル提供開始し、同年6月末から量産出荷の予定。

photo 産業機器向け小型組み込みモジュール「TB-7Z-IAE」

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