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» 2014年03月06日 18時32分 UPDATE

リテールテックJAPAN 2014:「100円玉がないからまた今度ね」がもう通用しない!? ――電子マネー対応ガチャガチャ

凸版印刷は、第30回流通情報システム総合展「リテールテックJAPAN 2014」(会期:2014年3月4〜7日)に出展。同社ブース内において、グループ会社のトッパン・フォームズとTFペイメントサービスが、カプセル自動販売機向け電子マネー決済端末の展示デモを披露した。

[八木沢篤,MONOist]
カプセル自動販売機向け電子マネー決済端末

 凸版印刷は、第30回流通情報システム総合展「リテールテックJAPAN 2014」(会期:2014年3月4〜7日)に出展。同社ブース内において、グループ会社のトッパン・フォームズとTFペイメントサービス(トッパン・フォームズのグループ会社)が、「カプセル自動販売機向け電子マネー決済端末」の展示デモを披露した。

 同端末は、カプセルトイ(いわゆる“ガチャガチャ”“ガシャポン”)用の自動販売機に、電子マネー決済用リーダー/ライターとタッチパネルディスプレイ、制御ユニットなどを組み込んだもの。ネットワーク接続機能(デモ環境は有線LANを使用)を有し、TFペイメントサービスが提供するクラウド型決済プラットフォームサービス「Thincacloud(シンカクラウド)」を利用して、FeliCa/NFC(Near Field Communication)を活用した電子マネー決済を実現する。

カプセル自動販売機向け電子マネー決済端末 カプセル自動販売機向け電子マネー決済端末 ※画像クリックで拡大表示

 「決済に必要な暗号処理などは、Thincacloud側でオンライン処理するシンクライアント構成のため、設置端末のコストを抑えた形で電子マネー対応が行える。また、複数の電子マネーでの決済に対応する他、ショップ独自のポイントや自家発行型電子マネーでの決済にも対応する」(説明員)。

 さらに、従来のカプセル自動販売機は、硬貨のみの固定額での決済利用しか対応できなかったが、電子マネー決済の導入により、1円単位で自由な価格設定が行える。「例えば、キャンペーンなどを設定し、その期間だけある種類のカプセルトイの販売価格を下げたり、硬貨のみでは難しかった消費税に対応させたりといった利用が可能だ」と説明員。


従来のカプセル自動販売機を改造 従来のカプセル自動販売機をベースに試作。電子マネー決済用リーダー/ライター、タッチパネルディスプレイ、制御ユニットなどを組み込んである

 実際の購入方法は非常にシンプルだ。まず、タッチパネルディスプレイに触れて、どの電子マネーで支払うかを選択し、リーダー/ライター部分に該当のカードあるいは端末をタッチ。すると、ネットワークを介して、Thincacloud側で電子マネー決済が行われて、正常に処理が完了すると、カプセル自動販売機のダイヤル(ハンドル)のロックが解除される。後は、従来と同様にダイヤルを回して商品を入手する。

MifareFeliCa 画像(左) Mifare(Type A)かFeliCaかを選択/画像(右) FeliCaを選ぶと「nanaco」や「楽天Edy」などが表示され、どの電子マネーブランドで決済するかを決定する ※画像クリックで拡大表示

 「制御ユニットのOSはAndroidを採用している。従来のカプセル自動販売機をベースに3カ月ほどかけて改造し、試作した。実際に設置してもらうためには、さらに端末コストを下げる必要がある。また、タッチパネルディスプレイも、より大型のものに変更し、無線LANにも対応しなければならない」(説明員)。今回の展示デモは、Thincacloudを活用したシンクライアント型の電子マネー決済機器のコンセプトの1つだが、クレーンゲームといったその他のアミューズメント機器や自動販売機などへの展開も十分に考えられる。

Thincacloud NFC技術を活用したクラウド型プラットフォームサービス「Thincacloud」 ※画像クリックで拡大表示

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