エプソン販売、調剤薬局向けシステムベンダーのイーエムシステムズ株式を取得：医療機器ニュース

イーエムシステムズは調剤薬局向けシステムベンダー大手である。同社株式の3.06％を約5億円でエプソン販売が取得した。

» 2014年04月02日 16時56分公開

[MONOist]

　エプソン販売は2014年3月28日、調剤薬局向けシステムベンダー大手のイーエムシステムズの株式3.06％を4億9979万円で取得したと発表した。イーエムシステムズが3月11日の取締役会において第三者割当による自己株式処分を決議、3月28日に払込手続きが完了し、エプソン販売が同社株式を取得した。

　イーエムシステムズは調剤薬局向けシステムだけでなく、診療所やクリニックなどの医療向けシステム市場の開拓にも注力している。今回の株式取得により両社の関係をさらに強化することで、今後の事業拡大につなげていくとしている。


（1）取得株式数	普通株式 20万7900株
（2）取得価額	1株につき 2404円
（3）取得価額の総額	4億9979万1600円
（4）払込期日	2014年3月28日
（5）取得後のEM社株式保有数	24万4900株
（6）取得後のEM社株式持分比率	3.06％（※2013年9月30日時点の発行済株式数を基準に記載）
第三者割当によるイーエムシステムズ株式取得の概要出典：エプソン販売

「医療機器ニュース」バックナンバー

今後5年で売り上げ倍増を狙う――富士通の医療事業方針
富士通は、医療/ヘルスケア分野における事業方針についての説明会を開催し、今後5年間でビジネス規模を倍増させる目標を明らかにした。電子カルテシステム事業の強化やスパコン技術などを活用した新規ビジネスの創出を狙う。
息を吹きかけて健康チェックが可能に？東芝の呼気分析器
東芝が発表した小型の呼気分析装置は、アセトンやメタンなど、健康状態のモニタリングに有用な呼気成分を分析できる。2014年4月には早稲田大学が、同装置を使用して脂肪酸代謝を評価する実証実験をスタートする予定だ。
日本光電、マレーシアに医療機器販売の子会社を設立
日本光電は、マレーシアクアラルンプールに販売子会社を設立する。マレーシアでは2014年7月から、医療機器の輸入/販売に関する新法律が施行され、規制が厳しくなる。これを受け、マレーシア国内での医療機器販売の強化を図ることが目的だ。