横浜ゴムとISASの研究チームが流体音響シミュレーション技術で受賞CAEニュース

横浜ゴムは、同社と宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(ISAS)の教授を務める藤井孝藏氏らの研究チームが開発した流体音響シミュレーション技術が、タイヤの展示会「Reifen(ライフェン) 2014」の「イノベーションアワード」を受賞したと発表した。

» 2014年05月29日 11時45分 公開
[朴尚洙MONOist]
流体音響シミュレーション技術で捉えた回転するタイヤ周りの空気の渦流れ構造と音響波

 横浜ゴムは2014年5月28日、タイヤの展示会「Reifen(ライフェン) 2014」(2014年5月27〜30日、ドイツ・エッセン)の「イノベーションアワード」を受賞したと発表した。

 今回受賞したのは、同社と宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(ISAS)の教授を務める藤井孝藏氏らの研究チームが開発した流体音響シミュレーション技術。同技術により、限りなく実スケールに近いレベルで路面上を回転するタイヤ周りの空気の渦流れ構造(乱流)とそこから発生する音響波(騒音)を捉えることに世界で初めて成功したという。

 同技術を用いれば、これまで不可能だった走行中のタイヤ周りに生じる渦構造や音響波を精密に捉えられるので、通過騒音の低減や空力性能の向上に貢献する技術革新が期待できる。

流体音響シミュレーション技術で捉えた回転するタイヤ周りの空気の渦流れ構造と音響波 流体音響シミュレーション技術で捉えた回転するタイヤ周りの空気の渦流れ構造と音響波 出典:横浜ゴム

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