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» 2014年06月09日 12時59分 UPDATE

医療機器ニュース:大画面で見やすい、GEヘルスケアが最先端手術向けのX線撮影装置を発売

「Discovery IGS 740」は40cm×40cmの大口径フラットパネルを搭載。血管内治療と外科手術を組み合わせたハイブリッド手術向けの製品である。一度に大視野のイメージングが必要な腹部血管・非血管系のインターベンションにも対応可能となった。

[MONOist]

 GEヘルスケア・ジャパンは2014年6月5日、40cm×40cmの大口径フラットパネルを搭載した自動走行式の多目的X線撮影装置(血管X線撮影装置:アンギオ装置)「Discovery IGS 740」を発売した。ハイブリッド手術室を設置予定の施設が主な販売対象となる。ハイブリッド手術とは、血管内治療と外科手術を組み合わせたもの。国内における初年度の販売目標台数は10台としている。

 同社は、2013年4月に自動走行式アンギオ装置「Discovery IGS 730」を発表した。今回のDiscovery IGS 740は同シリーズの最上位機種に当たり、730の動きを改善し、さらに大視野を可能にした40cm×40cmの大口径フラットパネルを搭載。大視野のイメージングが必要な腹部血管・非血管系のインターベンション*)にも対応可能となった。

*)インターベンション:皮膚に開けた直径数ミリメートルの穴から、カテーテルと呼ばれる細いチューブを血管に挿入し治療を行う治療法。

photophoto 「Discovery IGS 740」の外観(クリックで拡大) 出典:GEヘルスケア・ジャパン

 Discovery IGS 740は、自動走行式レーザーガイドシステムによって患者へのアクセスを大幅に改善した。これによって、柔軟なスペース利用が可能となった。また天吊りレールがないため、ヘパフィルターからの気流を妨げることなく、清潔な空調環境を保つことができる。

 高度なフラットパネル技術と、画像処理技術を用いた描出能の高い3D画像を利用したロードマップ機能「Innova Vision」も搭載(アドバンテージワークステーション導入時)。同機能を使うことで、アンギオ装置での3D撮影なしに透視画像との合成が可能となり、造影剤や被ばくの量を減らすのにも役立つという。

 さらにワイドボア3Dを実現し、これまで撮影が難しかった肝臓領域の辺縁にも対応できるようになった。他にも頭部側斜め方向からのアクセスできるようになった点などが特長として挙げられる。

 近年、ハイブリッド手術が広まりつつある。しかし、手術は複雑で長時間かかる上、限られたスペースに多くの周辺機器を設置する必要があり、天吊り式の柔軟な動きと床置き式の安定した画質を提供できるX線撮影装置が求められているという。

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