連載
» 2014年07月11日 10時30分 UPDATE

甚さんの「コミュニケプレゼン」大特訓(10):技術者のプレゼン資料は“図表”が主役 (1/4)

技術者のプレゼン資料や技術論文の「コツ」は、ふさわしい図表を挿入し、図表を主役にして説明していくこと。プレゼンのメリハリが悪い原因は「主役不在」と「文字の設計不良」だ。

[國井良昌/國井技術士設計事務所(Active Design Office),MONOist]

当連載の登場人物

甚

根川 甚八(ねがわ じんぱち)

根川製作所 代表取締役社長。団塊世代の大田区系オヤジ技術屋。通称、甚さん

良

国木田良太(くにきだ りょうた)

ADO製作所 PC事業部 設計2課 勤務。甚さんいわく「イマドキな若者」。機構設計者。通称、良君


エリ

沢田恵梨香(さわだ えりか)

ADO製作所 PC事業部 設計2課に勤務する派遣社員。良君のい〜加減な設計を製図でしっかりフォローする優秀な設計アシスタント。製図専門学校卒。通称、エリカちゃん


*編集部注:本記事はフィクションです。実在の人物団体などとは一切関係ありません。


良泣

甚さぁーーん! プレゼンまであと1週間しかないんですよ。


甚

べらんめぇ!……それがどうしたってんだぁ。まだ、1週間もあるじゃねぇかい。24時間×7=168時間もあらぁな! 東京/大阪間なら33回も往復できる。ハワイなら10往復だぁ。


良

前回のお教え通り、20分間のプレゼンで10枚のパワポを“設計”できました。でも、なんとなくメリハリがないんですよ。


甚

どれ、見シてみろ! こりゃひでぇっ! メリハリがねぇのは「主役不在」。理由は簡単だがよぉ、全面書き直しだなぁ、こりゃ。なぁ〜に、ていしたことはねぇ、あと168時間もあらぁ〜な。


 連載『甚さんの「コミュニケプレゼン」大特訓』も今回でなんと! 10回目となりました。ここまでくると、管理職/営業系のコミュニケーションスキルと、技術系コミュニケーションスキルの相違が理解できたと思います。詳細は省略しますが、技術者の修行とは以下の3点です(修行に関しては第1回を参照)。

  1. 技術者必携のコミュニケプレゼンスキルの道具(6個)を身に付ける(第1〜第8回を参照)
  2. 技術者は、プレゼン資料(パワーポイントなど)を“設計”すること(第9回を参照)
  3. 技術系資料は、図表が主役であること(今回)

良良

あっ! なんとなく分かっちゃった! 今回のテーマは……。


エリ怒

国木田さん、先に言わないで、興冷めするわ!


 前回、良君は表1のようにパワーポイントの“設計”を終えました。

表1 表1 技術成果発表大会のパワーポイント作成事例(出典「ついてきなぁ!設計心得の見える化『養成ギブス』」日刊工業新聞社刊)

 ここで、パワーポイントの枚数を再確認しましょう。改善の目的(1枚)+技術課題(2枚)+対策(4枚)+効果(2枚)+今後の展開(1枚)=合計(10枚)となります。

 これまで、「技術者には技術者向けのコミュニケプレゼンスキルアップが必要」と主張してきました。その理由は、図表の挿入です。10枚の構成が決まったら、技術者にふさわしい「図表」を挿入します。もう一度、表1を見てください。パワーポイントの中に掲載する図表は、技術課題(1枚)+対策(2枚)+効果(1枚)=合計(4枚)は欲しいところです。

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