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» 2014年08月21日 10時00分 UPDATE

MONOist新人編集の突撃リポート:「走る・曲がる・止まる」を全て自動で! ボルボの先進安全技術を体験

ボルボ・カー・ジャパンが開催した、自動追従走行システムやフルオートブレーキなどの安全機能の体験会にMONOistの新人編集が参加。その体験記を映像とともにお届けします。

[陰山遼将,MONOist]
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 ボルボ・カー・ジャパンが2014年8月4日に、GKN ドライブライン ジャパン プルービンググラウンド(栃木県栃木市)で開催した、先進安全機能体験会に行ってまいりました。そこで、自動追従走行システムや自動ブレーキシステムなど、ドライバーをサポートする最新の安全機能たちを実際にクルマに乗って体験。こうしたシステムを搭載したクルマに初めて乗車したMONOistの新人編集が、その体験記を映像とともにお届けします。

3つのセンサーで実現するボルボのセーフティ機能

 ボルボのさまざまな安全機能は、ミリ波レーダー、赤外線レーザー、車載カメラの3つのセンサーを利用するシステムです。各センサーは、ミリ波レーダーがフロントバンパーに、赤外線レーザー、車載カメラはフロントガラスの上部に設置されています。今回の体験会では、これらのセンサーを駆使した主に3つのセーフティ機能を体験してきました。

rk_140818_volvo01.jpgrk_140818_volvo02.jpg フロントガラス上部に設置されている赤外線レーザーと車載カメラ(左)。ミリ波レーダーはフロントバンパーに設置されている(右)(クリックで拡大)

先行車両への追従を自動で行う「アダプティブ・クルーズ・コントロール」

 最初に体験したのが、「アダプティブ・クルーズ・コントロール(以下、ACC)」です。これは、前方の車両の速度に合わせて、クルマの加減速や停止といった動作を自動で制御することで、ドライバーの運転負荷を軽減できる機能です。

rk_140818_volvo04.jpgrk_140818_volvo05.jpg ステアリング左側に設置されている6つのスイッチのうち、メーターとクルマをあしらったマークが付いているのが「アダプティブ・クルーズ・コントロール」のスイッチだ(左)。これを押すと、メーター左側の「Cruise」と表示された部分に(右)に設定速度が表示される。ドライバーはここを見ながらステアリングのスイッチで設定速度を調整する(クリックで拡大)
rk_140818_volvo03.jpg 今回乗車した「S60 T4」(クリックで拡大)

 今回、ACC機能を体験するために乗車したクルマは「S60 T4」です。走行中に、ステアリングに設置されているスイッチを押して機能をオンにします。次に正面のメーターを見ながら自動走行させたい速度を設定すれば(映像では時速50kmに設定)、後はクルマが先行車両を追従するように、速度を調整しながら自動で走行してくれます。ドライバーはステアリング操作を行うだけでOKです。

 この機能を体験してみて最初に思ったのが「これってほぼ完全自動運転じゃないの?」ということでした。「右足でペダルを操作しなくてもクルマが勝手に走っていく」というのはちょっと衝撃的な感覚です。必要なのは本当にステアリング操作だけで、前方のクルマとの距離が近づくと車間距離をレーダーで計測して速度をスムーズに自動調整してくれます。

 ACCは全車速範囲で機能し、ブレーキを踏むか、クルマが3秒以上停止するとオフになります。その際、もう一度ステアリングのボタンを押すか、アクセルを踏むことで再びACCをオンにできます。長時間の渋滞や、高速道路での長距離を移動する際には重宝する機能だなと感じました。

フルオートブレーキで衝突回避

 次に体験したのはフルオートブレーキが可能な「ヒューマン・セーフティ」。この機能が搭載されているボルボの車両は、センサーで前方の障害物や人を探索して衝突の危険を感知すると、ドライバーにランプと音で警告を発するようになっています。しかし、それでもドライバーが衝突を回避できないとクルマが判断した場合、ブレーキが自動で作動するという仕組みです。路面の状態などによって左右されますが、時速が約35km以下であれば衝突を回避し、それ以上であれば追突の衝撃を軽減させることができるそうです。今回は時速約25kmで緩衝材に向けて一直線にクルマを走らせたときに、フルオートブレーキが作動する状況を体験しました。

 最初に、デモンストレーションとしてボルボのスタッフの方が運転するクルマに同乗しました。発進するとスタッフの方が、「ほら、よそ見をしても大丈夫!」と後ろを向きながらクルマを加速させ、一気に緩衝材へと直進。驚く間もなく緩衝材が目前に迫り、車内に警告音が鳴り響いたと思った瞬間、あっという間にフルブレーキが掛かってクルマは停車しました。もちろん、緩衝材には衝突していません。

rk_140819_volvo06.jpg 停止したクルマの様子(クリックで拡大)

 スタッフの方の“よそ見”もパフォーマンスだったわけではなく、実際に起きた追突事故の93%は、こうしたドライバーの前方不注意が原因となっていることを再現するためのものでした。衝突を完全に避けることができない場合でも、衝撃を和らげられれば人やモノへのダメージをかなり軽減できるのではないかと感じました。このヒューマン・セーフティは時速4km以上から作動するそうです。

縦列駐車でステアリング操作が不要に! 「パーク・アシスト・パイロット」

 今回の試乗会で一番驚いたのがこの縦列駐車をサポートしてくれる「パーク・アシスト・パイロット(以下、PAP)」です。駐車したいエリアの付近でPAPボタンを押すと、クルマがセンサーで周囲の駐車スペースを探してくれます。駐車可能な場所が見つかると、クルマが音で知らせてくれるのでギアをリバースに。後はゆっくりとアクセルとブレーキで速度を調節すれば、駐車が完了するまでの全てのステアリング操作はクルマが自動で行ってくれます。

 ステアリングが自動で回転する姿にはちょっとびっくりしますが、とてもスムーズに縦列駐車ができます。このPAPは、車両全長の約1.2倍のスペースを見つけられれば駐車することが可能です。都市部や繁華街などの道路に設置されている、縦列タイプのコインパーキングに駐車する場合には、重宝するのではないでしょうか。かつて教習所で縦列駐車に苦労したのは何だったのか……。

 現在、多くの自動車メーカーがこうした先進安全機能の開発に取り組んでいますが、会場でお話を伺ったボルボのスタッフの方によれば、各メーカーのハードウェア面での性能の差はどんどん小さくなっているそうです。今回、自分が体験したようなさまざまな機能にしても、ソフトウェアの部分で乗り心地や微細なニュアンスに差が出てくるのではないかと話していました。今後、クルマを購入しようと検討している方は、こうした先進安全機能にも注目です。

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