大成建設、神戸合成と共同で低コストのコーティング剤の自動製造装置を開発FAニュース

ドライ空間を局所化したことで、最小限の空間を確保するだけで稼働でき、大幅な設備投資が必要ない。また、従来手作業が一般的だったが、自動化により製造効率と品質が大幅に向上した。

» 2014年09月05日 11時00分 公開
[MONOist]

 大成建設は2014年8月26日、神戸合成と共同で、ドライ空間が必要となる自動車向けコーティング剤の製造工程において、装置本体内部のドライ性能を保証する自動製造装置を開発したと発表した。

 新たに開発された自動製造装置は、ドライ空間を局所化したことで、最小限の空間を確保するだけで稼働できる。そのため、大幅な設備投資の必要がない。

 また、従来コーティング剤の製造は、原料になる薬品が空気中の水分と反応しないよう作業スペースをグローブボックスで覆うことでドライ化し、手作業で行う方法が一般的だったが、自動化により製造効率と品質が大幅に向上した。

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 さらに、装置開発に当たり、装置内の圧力管理・装置筐体構造の気密性向上のため、独自の構築法を考案。最適なドライ空間内の使用材質選定や給排気場所設定を行うことで、装置内のドライ空間を保証している。

 コーティング剤の製造だけでなく、リチウムイオン電池工場などのさまざまな製造ラインにも利用できるため、同社では今後、幅広い施設へ技術提案を行うとしている。

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