ソニーがスマホ連動メガネ型端末「SmartEyeglass」のSDKを先行公開組み込み開発ニュース

ソニーが各種センサーを搭載し、Androidスマホと連携するメガネ型端末「SmartEyeglass」を開発。アプリケーション開発促進のため、SDKを先行公開する。

» 2014年09月19日 16時03分 公開
[MONOist]
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 ソニーは2014年9月19日、透過式メガネ型端末「SmartEyeglass」を開発したと発表した。一般市販の時期や価格は未定だが、アプリケーション開発促進のため、SDK(先行リリース版)を同日より提供する。

 SmartEyeglassはメガネ型の本体に情報を投影する薄型レンズ(単色表示、表示解像度は419×138ピクセル)に、センサーとしてカメラ、加速度センサー、ジャイロスコープ、電子コンパス、照度センサー、マイクを搭載。有線接続されたコントローラー部にはスピーカーと駆動用のバッテリーを搭載する。スマートフォンとの接続にはBluetooth v3.0およびIEEE 802.11b/g/nを利用する。

photophoto 「SmartEyeglass」 開発試作品と着用イメージ
photo 装着者の視界イメージ。情報は緑色の単色で表示される

 レンズは3mmと薄く、透過率も85%以上と高い。単色表示としたため、低消費電力と高輝度(1000cd/m2)の両立を実現したという。メガネ部分の重量は約77g、コントローラー部の重量は約44g(以上数値は全て開発試作機によるもの)。

 Android端末との連動を前提としており、Android端末へインストールしたアプリ次第で、歩行中にナビゲーションを見る、料理中にレシピを表示させる、スポーツ観戦時に選手データを表示させるなど、さまざまな利用法が想定される。10月26日に行われる大阪マラソンでは、SmartEyeglassを装着したランナーが走行する実証実験が予定されている。

photo クックパッド開発の料理支援アプリ「CookPad for SmartEyeglass」
photo ゼンリンデータコム開発の歩行者ナビアプリ「いつもNAVI for SmartEyeglass」
photo ケイ・オプティコムおよびACCESS開発のランナー向けアプリ 「グラッソン」

 先行版SDKにはエミュレーター、サンプルコード、APIリファレンスの他、チュートリアル、マニュアル、設計ガイドライン、テスト方法、アプリケーション公開方法などが含まれており、同時に開発者支援サイト「Sony Developer World」もオープンさせている。なお、2014年内には開発者向けにSmartEyeglassの販売が開始される予定となっている。

photo ユークリッドラボ開発の周辺ソーシャルメディア情報配信アプリ 「Localive(ロカライブ)」

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