コラム
» 2014年10月01日 11時56分 UPDATE

電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記:IoTはゼロをイチにできるか

ビジネスチャンスを創造するというIoTですが、新たなビジネス領域を開拓しているかというと、まだそこまでの効果は発揮していません。

[渡邊宏,MONOist]
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 この記事は、2014年10月1日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたMONOist/EE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。


IoTはゼロをイチにできるか

 先日、インテルがIoT(Internet of Things)に関する同社の取り組みを紹介する記者会見を開催しました。そこでは2014年9月に正式発表した超小型コンピュータ「Edison」の搭載製品も披露した他、どれだけIoTがビジネスにプラスになるのかという事例も紹介されました。

 紹介された事例は、米Vnomicsが開発した自動車向けIoTソリューション、オムロンの加工/検査データ活用による品質管理向上ソリューション、インテルの半導体製造工場におけるビッグデータ活用と多岐に渡りましたが、それらに共通するのは「IoT導入による効率化で収益性改善を果たした」ということでした。

photo インテルは「IoTは19兆ドルのビジネスチャンスを創出する」と言います

 また、米インテル幹部の紹介した資料も、IoTによるデータの有効活用と収益化は「1%のパワー」と呼べる業績改善をもたらし、航空産業ならば燃料削減で300億ドル、電力産業ならば同じく燃料削減で600億ドル、医療産業ならばシステム効率改善で630億ドルの業績向上をそれぞれ期待できるという内容でした。

 あくまでも現段階での紹介というエクスキューズがつきますが事例を見る限り、IoTはマイナスをゼロにするという効果しか発揮していません。IoTは新たなビジネス領域を開拓し、ゼロをイチにする効果をまだ発揮していないのです。

IoTを活用した新産業の創造

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