ソディック、V-LINE超薄肉導光板専用射出成形機「HSPシリーズ」の販売開始FAニュース

業界初となる6.0inch厚み0.25mmの超薄肉導光板の成形ができる。独自のV-LINE射出可塑化機構や高速型締コンプレッション装置の併用などにより、高い平坦度・均一な厚み・低い面内色差・均一な輝度という高難易度な成形能力を可能にした。

» 2014年10月08日 07時30分 公開
[MONOist]

 ソディックは2014年10月1日、新製品としてV-LINE超薄肉導光板専用射出成形機「HSPシリーズ」を発売した。ラインアップは、「HSP180EH2」と「HSP220EH2」の2機種。

 現在、スマートフォンやミニタブレット本体の薄型化・軽量化に伴い、液晶バックライトの主要構成部品である薄肉導光板はさらなる薄肉化が求められている。HSPシリーズは、業界初となる6.0inch厚み0.25mmの超薄肉導光板の成形が可能な射出成形機。同社独自のV-LINE射出可塑化機構や高速型締コンプレッション装置の併用などにより、「高い平たん度」「均一な厚み」「低い面内色差」「均一な輝度」という高難易度な成形能力を可能にした。

 最大射出圧力は420MPaで、従来製品と比べて20%向上している。また、V-LINEの低慣性射出プランジャとACC油圧サーボ駆動を組み合わせることで、業界最高レベルの射出加速度21.8Gを可能とした。

 さらに、新たに開発された高速型締コンプレッション装置は、動作指令から最大コンプレッション力まで、従来比40%減の30msecで到達可能。高速型締コンプレッション専用の設定画面には、圧縮波形・射出波形を1画面で確認できる導光板専用の成形波形を表示し、操作性も向上した。

 価格は、HSP180EH2が1870万円(税別)から、HSP220EH2が1950万円(税別)からとなっている。生産台数は年間200台の予定。

photo HSPシリーズ(HSP180EH2)

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