神戸製鉄所、鞍鋼と自動車用冷延ハイテンの製造合弁会社を設立工場ニュース

冷延ハイテンの中でも特に加工性に優れた引張強度≧590MPaのAHSSを生産する。生産規模は年産60万t、総投資額は17億5000万元(約289億円)で、2016年初頭には営業運転を開始する。

» 2014年10月13日 11時30分 公開
[MONOist]

 神戸製鋼所は2014年8月7日、鞍山鋼鉄集団の子会社である鞍鋼と共同で、合弁会社「鞍鋼神鋼冷延高張力自動車鋼板有限公司」を設立したと発表した。2013年10月17日に両社が契約締結し、2014年8月1日に中国政府の認可を得て、会社設立となった。

 中国では、今後10年間で自動車生産台数が5割程度増加すると見込まれ、自動車用冷延ハイテンの需要はさらに拡大すると予想されている。

 今回の新会社設立は、神戸製鋼の自動車用冷延ハイテンに関する世界トップレベルの技術と鞍鋼の中国における事業基盤を融合させ、中国でのハイテン需要に対応するもの。自動車用冷延ハイテンの中でも、特に加工性に優れた引張強度≧590MPaのAHSS(Advanced High Strength Steel)を主要製品とする。

 総投資額は17億5000万元(約289億円)で、資本金額は7億円(約116億円)。出資比率は神戸製鋼が49%、鞍鋼が51%となっている。営業運転の開始は2016年初頭の予定で、従業員数はフル稼働時で100人程度。冷間圧延後の鋼板を連続的に焼鈍する連続焼鈍設備(CAL)を設け、年間60万tの生産を目指す。

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