キャプテンインダストリーズ、Hexagon社の機内計測用タッチプローブを国内発売FAニュース

従来の赤外線式の通信システムでは約10mだった最大通信距離が、30mまで通信可能。通信範囲も360度均一になり、従来製品と比べて障害物による遮蔽問題を大幅に改善した。また、高効率化により、消費電力を従来比2分の1〜4分の1まで低減した。

» 2014年10月22日 14時30分 公開
[MONOist]

 キャプテンインダストリーズは2014年12月1日に、ドイツ Hexagon Metrologyの機内計測用「高効率タッチプローブ IRP25.50」を発売する。小型から大型工作機械まで網羅できるもので、日本での販売は初めて。主に、工作機械製造業・切削、旋削でモノづくりを行う企業を対象にする。

 IRP25.50は、従来の赤外線式の通信システムでは約10mだった最大通信距離が、30mまで通信可能。大型機械での使用が容易になった他、通信範囲も360度均一になり、同社の従来製品と比べて障害物による遮蔽問題を大幅に改善した。

 また、内部回路のITE(INTELLIGENT TRIGGER EVALUATION)テクノロジーにより、消費電力を従来比2分の1〜4分の1まで低減。高効率化を可能にした。電源は006P型9V電池で、電池寿命は約1000時間(通信7m設定時)となっている。高速走行時の共振・衝撃による誤信号のフィルタリングも可能で、誤信号に影響されにくく、高速で計測ができる。

 さらに、赤外線方式は周波数を変更できるため、2個のプローブを同一機械内で使用できる。これにより、2頭の主軸を持つマシニングセンタなどで、同時に別々の計測ができるようになった。プローブのヘッド部分はモジュラー式で、ワークを計測するタッチプローブとワークの温度を測定する温度測定プローブに変更することも可能。温度測定プローブの最小読み取り単位は0.1度で、ワークの温度を管理できる。

photo 高効率タッチプローブIRP25.50

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