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» 2014年10月23日 19時00分 UPDATE

車両デザイン:「レクサスRC/RC F」が「世界初」の塗装技術、ソウルレッドを上回る

トヨタ自動車の新型車「レクサスRC」と「レクサスRC F」は、ボディカラーに「世界初」(同社)の塗装技術「コントラストレイヤリング」を採用している。赤色の「ラディアントレッド」は、鮮やかさと深みのコントラストでマツダの「ソウルレッドプレミアムメタリック」を上回るという。

[朴尚洙,MONOist]
「ラディアントレッド」を用いた「レクサスRC」

 トヨタ自動車は2014年10月23日、新型スポーツクーペ「レクサスRC」と、レクサスRCをベースに高い走行性能を実現した「レクサスRC F」を発売した。

 レクサスRCは、レクサスブランドに初めて加わるスポーツクーペだ。一方の、レクサスRC Fは、レクサスRCがベースではあるものの、2014年5月に販売終了した「IS F」が象徴するレクサスブランドのスポーツイメージを引き継ぐもので、レクサスRCとは別の車両として開発された。

sp_141023toyota_01.jpgsp_141023toyota_02.jpgsp_141023toyota_03.jpg 「レクサスRC」の外観(クリックで拡大)
sp_141023toyota_04.jpgsp_141023toyota_05.jpgsp_141023toyota_06.jpg 「レクサスRC F」の外観(クリックで拡大)

 このレクサスRCとレクサスRC Fは、その走行性能とクーペスタイルのデザインを際立たせるため、ボディカラーに「世界初」(トヨタ自動車)の塗装技術「コントラストレイヤリング」を採用している。

 通常のボディカラーの塗装は、中塗り、発色層、反射層(マイカベース)、クリアコートの4層構造になっている。これに対して、コントラストレイヤリングは、中塗り、反射層(メタリックカラーもしくはシルバー)、クリアコート、発色層(クリアカラーベース)、クリアコートの5層になっている。

「コントラストレイヤリング」を用いた「ラディアントレッド」は中央にクリアコートを使用した5層構造 「コントラストレイヤリング」を用いた「ラディアントレッド」は中央にクリアコートを使用した5層構造(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車
従来の塗装技術を用いた「ラヴァオレンジクリスタルシャイン」は4層構造になっている 従来の塗装技術を用いた「ラヴァオレンジクリスタルシャイン」は4層構造になっている(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

 同社が世界初としているのは、クリアコートを表面だけでなく中にも使用している点だ。この中に入れたクリアコートによって、光の当たる部分はより鮮やかな色になり、光が当たらず陰になる部分は色により深さが出て、コントラストを際立たせることが可能になるという。

 コントラストレイヤリングを適用しているのは、レクサスRCを代表する赤色の「ラディアントレッド」と、レクサスRC Fを代表する青色の「ヒートブルー」の2色。

 ラディアントレッドの場合、反射層にシルバーを用いている。レクサスRCの開発責任者であるトヨタ自動車 Lexus International 製品企画 主幹の藤澤直樹氏は、「反射層はシルバー、発色層は赤の透明色であるレッドカラークリアベースであり、通常の赤色の塗料を全く使わずに赤色のボディカラーを実現した。通常は反射層に赤色を使うが、ラディアントレッドの反射層では一切使っていないので、赤色の鮮やかさを際立たせることができた」と説明する。

 一方のヒートブルーは、反射層にメタリックのブルー着色ベースを使用している。これは、「ラディアントレッドとは違い、ヒートブルーは深みを重視した。そのためには反射層にブルー着色ベースを使う方が効果を出しやすい」(藤澤氏)ためだ。

「コントラストレイヤリング」を用いた「ヒートブルー」の塗装構造 「コントラストレイヤリング」を用いた「ヒートブルー」の塗装構造(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

鮮やかさと深みのコントラストで他社を上回る

 車両のボディカラーの中でも、印象的な赤色として知られているのがマツダの「ソウルレッドプレミアムメタリック」だ(関連記事:「ソウルレッド」の源は「流雅」にあり、匠の13層塗りを量産技術に昇華)。藤澤氏は、「赤色のボディカラーを実現する上で、反射層に赤色を使っていないのはコントラストレイヤリングを用いたラディアントレッドくらいだろう。鮮やかさと深みのコントラストでは他社を上回っていると自負している」と述べている。

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