安川電機、完全自動化の植物工場システム開発に向け、スプレッドと業務提携製造マネジメントニュース

スプレッドの大規模栽培技術と安川電機の「モーションコントロール技術」「エネルギー変換技術」「ロボット制御技術」を融合させ、栽培環境の制御と栽培作業の自動化をパッケージ化したシステムを開発する。

» 2014年10月24日 11時00分 公開
[MONOist]

 安川電機は2014年10月8日、人工光完全環境制御型植物工場のスプレッドと業務提携を開始したと発表した。これにより、世界初となる完全自動化の植物工場システムの開発を目指す。

 スプレッドは、年間770万株を生産・販売し、世界でトップクラスの植物工場野菜の生産量を持つ。特にレタスは、日本の植物工場産レタス市場において、トップクラスの占有率を誇るという。

 今回の提携により、スプレッドが得意とする大規模栽培技術と安川電機の「モーションコントロール技術」「エネルギー変換技術」「ロボット制御技術」を融合させ、野菜の育成状況に応じた栽培環境(温度・湿度・養液・CO2・照射など)の制御と、種まきから収穫・出荷までの栽培作業の自動化をパッケージ化したシステムを開発する。

 2015年3月には、完全自動化した植物工場システムを完成させる予定。さらに、実証テストを通じて「栽培作業の効率性」と「栽培の収益性」を検証し、2016年度には国内外に向けた植物工場システムの販売を開始する。

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