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» 2014年11月21日 17時30分 UPDATE

新価値創造展2014:意思をくみとり腕の動きをサポート! 装着型ロボット「アクティブギプス」

ルミナス ジャパンは「新価値創造展 2014」で、三重大学と共同開発中の上肢動作支援ロボット「アクティブギプス」を展示した。上肢に装着することで「装着者がどのように上肢を動かしたいか」を感知し、車いすの操作やドアを開けるといった動作などに必要な力をサポートする。

[陰山遼将,MONOist]
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 ルミナス ジャパン(新潟県村上市)は、「新価値創造展 2014」(2014年11月19〜21日、東京ビッグサイト)において、三重大学と共同開発中の上肢動作支援ロボット「アクティブギプス」を展示した。上肢に装着することで、車いすの操作やドアを開けるといった動作などに必要な力をサポートする。

 例えば車いすを利用している人で、上肢の機能にも障害があると、手で車いすを動かすことが難しい。この場合、電動車いすを利用することも考えられるが、動かすことが可能な部分の筋力(残存機能)を使用する機会が減ってしまうため、筋力が衰えてしまうという課題があった。

rk_141121_luminous01.jpg ルミナス ジャパンが展示した「アクティブギプス」(クリックで拡大)

 アクティブギプスは残存機能に着目したロボットで、肩甲骨周辺の筋力が生み出す力を、車いすを動かす際などの操作力として手先に伝達できる。「残存機能の維持に加え、障害者の方に自分の手で移動しているという実感を与えられるメリットもある」(ブース担当者)。

rk_141121_luminous02.jpg 力のロスが生じる肘の関節部分の動きをサポートする(クリックで拡大)

 神経の損傷などを原因に上肢の機能が低下している場合でも、残存機能である肩甲骨周辺の筋力などを使って腕全体を動かすことはできる、しかし、実際に下腕を使った何らかの動作を行おうとすると、上肢の筋力で肘の関節部分が動かないように支えることができないため、結果的にその動作のための力を下腕にうまく伝えられらないという課題がある。

 例えば車いすを動かす場合、肩甲骨周辺の筋肉によって上肢を動かせても、肘を一定の角度に固定できなければタイヤに力を伝えることは難しい。アクティブギプスは、手の付近にある圧力センサーと関節部分にあるエンコーダで「装着者がどのように上肢を動かしたいか」を感知し、動作に必要な力を支援する。

 アクティブギプスはセンサー、バッテリーなどを含めて総重量を約500gに抑えている。また、日常生活での使用に配慮し、服の内側に装着できるより薄型のプロトタイプも既に開発されているという。実用化については、「2015年内に製品として発表したい」(ブース担当者)としている。

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