マキシム、インダストリー4.0向け「Micro PLC技術」のリファレンスデザイン発表FAニュース

PLC実装面積を10分の1に小型化した他、50%以上の省電力により、ファンレス動作とI/Oの高密度化を可能にした。デジタルI/Oデータは従来の70倍高速で処理でき、製造スループットも向上した。

» 2014年11月23日 10時00分 公開
[MONOist]

 Maxim Integrated Products(以下、マキシム)は2014年9月30日、インダストリー4.0をより少ない電力・部品・総コストで実現するためのツールを作成できる「Micro PLC技術」のリファレンスデザインを発表した。プラットフォームは、スタンドアロンサブシステムとしての動作と、ラップトップのUSBポートによる設定・テストが可能な5つのリファレンスデザインで構成している。

 PLC(プログラマブルロジックコントローラ)は、工場全体で動作するセンサー・機械の制御・整合をするシステムの中心的なビルディングブロック。同社のMicro PLC技術は、「スマートインテグレーション」と独自のプロセス技術を介してPLC実装面積を10分の1に小型化した。そのため、モジュール型PLCで工場の1フロアに近い全機能を実現できる。

 また、50%以上の省電力化により、ファンレス動作とI/Oの高密度化を可能にした。デジタルI/Oデータは従来の70倍高速で処理できるため、製造スループットも向上している。さらに、部品数の削減、信頼性の向上、診断機能により、1日24時間・週7日・1年365日のライン稼働に対応できる。

 同時に、Industry 4.0モデルに対応するため、Micro PLCと相互動作が可能な製品として、デルタシグマADC「MAX11270」、高効率電源モジュール「MAX17515」、超小型同期整流ステップダウンDC-DCコンバータ「MAX17552」も開発した。

 リファレンスデザインの価格は、4チャネルアナログ入力ボードの「MAXREFDES61#」が39ドルで、回路図・レイアウトファイル・ファームウェアは無料で利用できる。

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