重電業界(電力・LNG・石油化学)への転職――同業界内での転職が大半。日系と外資、企業文化の変化が動機に製造業界別に考える転職活動、成功のカギ

重電メーカーでは、技術職・営業職問わず、「英語力」「高圧電気」「計装制御」に関するスキルが求められるため、技術的に非常に特殊でもあるため、同業界からの転職事例が圧倒的に多いとジェイ エイ シー リクルートメントの和泉氏は語る。

» 2014年11月26日 10時00分 公開
[MONOist]
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本記事は人材紹介会社「JAC Recruitment」掲載の記事に加筆・編集して転載しています。



電力・LNG・石油化学分野のEPC向け求人が増加傾向

 重電業界においては、電力・LNG(液化天然ガス)・石油化学の分野において、発電所/工場/プラント建設を設計・調達・設計を含めて一括で請け負うEPC(Engineering, Procurement, and Construction)向けの求人数が増加傾向にあります。

 EPCの場合、ダイレクトユーザーは、日系大手EPCのエンジニアになるため、高い技術知識が求められます。一方で、エンドユーザーは、サウジアラビアや東南アジアなどの海外顧客になるため、英語や現地の語学力に加え、政治情勢やカルチャーへの理解も必要とされる難易度の高い仕事となります。

同業界からの転職事例が圧倒的に多い

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 重電メーカーでは、技術(エンジニア)職・営業職問わず、「英語力」「高圧電気」「計装制御」に関するスキルを必要とする求人が増えております。ただし、技術的に非常に特殊でもあるため、同業界からの転職事例が圧倒的に多い状況です。

 また、同業界内で転職をする動機としては、年収アップ以外に、「日系から外資系へ」「外資系から日系へ」という形で、カルチャーチェンジを求めて転職される方も増えています。

転職活動をしてみることは、人生の中で非常にいい経験に

 転職を検討されている方によくお話していることは、人生の中で転職は必ずしも必要ではないですが、「転職活動」をしてみることは非常にいい経験になるということです。

 現状には満足していても、今後のことを考えると「今のままでよいのか」など、仕事や環境に対して漠然とした不安がある場合は、それを明確にしていくためにも、一度外の世界を見てみることも大事だと考えています。

プロフィール

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リクルートメントコンサルタント:和泉 絢子 (イズミ アヤコ)

ジェイ エイ シー リクルートメント Energy Infra Plant Team

JAC Recruitment入社後より、一貫して重電・重工業界を担当。エンジニアからセールスまで多数の転職者を支援する一方で、重電・重工業界の企業担当としても活躍。横断的な知識に加え、各企業の採用背景・社風、業界動向などを常に収集した上で、転職者それぞれの将来のキャリアも踏まえどんな選択肢があるかなど、パートナーとして転職者それぞれの事情に寄り添い、最良の選択肢を提案することを心掛けている。


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