リコー、最大入力電圧36Vの200mAレギュレータを開発FAニュース

無負荷時の自己消費電流を2.2μAに抑えながら、入力過渡応答特性は約5倍、負荷過渡応答特性は約2.5倍に向上した。200mA出力が可能で、最大入力電圧は36V。品質ランク別に、K品/A品/Y品/民生品の4種類をラインアップする。

» 2014年11月30日 10時00分 公開
[MONOist]

 リコーは、200mA出力が可能な最大入力電圧36VのボルテージレギュレータIC「R1524xシリーズ」を開発した。受注およびWebでのサンプル販売は同年9月10日から開始している。

 R1524xシリーズは、CMOSプロセス技術を導入した低消費電流のボルテージレギュレータ。同社の従来製品「R1514x(最大入力電圧36V、150mA、低消費レギュレータ)」では9μAだった無負荷時の自己消費電流を、2.2μAまで抑えた。その一方で、入力過渡応答特性は約5倍、負荷過渡応答特性は約2.5倍に向上している。

 ラインアップは、品質ランク別にK品/A品/Y品/民生品の4種類。K品は、スペック保証温度範囲が−40℃〜125℃と最も広く、信頼性が高いもので、車載一般装備品(ボディー系)向けとなっている。A品は、12Vバッテリーなど高い入力電圧から直接駆動するアプリケーションなどの車載機器向けで、Y品は、産業機器など高温環境下や発熱を伴う機器で使用できる。また、民生品は、一般民生機器用となっている。

 さらに、パッケージとして、従来製品のR1514xとピン互換な高放熱のHSOP-6J、SOT-89-5パッケージと、36Vレギュレータとしては業界最小クラスのSOT-23-5パッケージがある。

photo R1524xシリーズ

 民生品を1000個購入した場合の参考価格は150円(税別)で、サンプル販売は販売店とチップワンストップ内のRICOH WEBサンプルショップで行う。同社では、月産200万個を見込んでいるという。

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