日立産機、省エネ性と操作性を向上した給油式スクリュー圧縮機を発売FAニュース

トップランナーモーター(IE3相当以上)を標準搭載したことで、エネルギー消費量を抑制できる。日立独自の省エネ機能で、低負荷時の省エネ化が可能だ。

» 2014年12月01日 07時00分 公開
[MONOist]

 日立産機システムは2014年11月17日、環境性能とIT・通信機能を向上した給油式スクリュー圧縮機「HISCREW NEXTIIseries」22、37kW(空冷機)を発売した。同製品は「HISCREW NEXTseries」22、37kW(空冷機)の後継機で、省エネルギー性能と操作性を向上したもの。

 ラインアップは、可変速機タイプの「Vplus(可変速制御)」と一定速機タイプの「Mtype(一定速+自動停止機能付き)」の2種類。標準価格(税抜き)は、それぞれ508万円、435万円から。

 2015年4月に導入されるトップランナーモーター規制に対応するため、トップランナーモーター(IE3相当以上)を標準搭載した。これにより、エネルギー消費量の抑制・CO2発生量の削減ができる。

 新型エアエンドを搭載したことで、吐き出し空気量が最大3%増大した。日立独自の省エネ機能「末端圧力予測制御機能」により、低負荷時の省エネ化も可能になった。さらに、ユニット内圧力損失と冷却効率の改善、新型内蔵エアードライヤーの採用により、周囲温度45℃での連続運転もできる。カラータッチパネルにより、操作性も向上した。

 運転データのUSB保存機能により、データの外部取り出し(CSV形式)が可能だ。オープンネットワークのシリアル通信Modbus/RTUを標準サポートする他、Bluetooth経由のWebサーバ機能で、ユーザーが所有するタブレット端末から、圧縮機近傍での運転状態の確認、設定・変更ができる。

photo HISCREW NEXTIIseries OSP-37VARN2 外観

 空気圧縮機は、一般産業製造ラインの動力源など、幅広い用途に使用されている。そのエネルギー使用量は、国内年間消費電力量のおよそ5%に相当し、空気圧縮機を省エネルギー化することで、国内消費エネルギーの削減を推進できるとしている。

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