ニュース
» 2014年12月01日 09時00分 UPDATE

塗装技術:3Mが新型赤外線乾燥機で自動車補修業界を救う、「初期投資を1年で回収可能」 (1/3)

スリーエム ジャパンは自動車補修業界に向けたコンサルテーションを開始すると発表。同社の自動車補修用製品の効果的な使用方法の講習や補修工程の見直しといったコンサルテーションに加え、自動車の塗装の際に発生する乾燥工程の時間を短縮できる近赤外線乾燥機「3M クイック ドライ システム」を提供する。

[陰山遼将,MONOist]
120_rk_141128_3m.jpg

 スリーエム ジャパン(以下、3Mジャパン)は2014年11月27日、神奈川県内で会見を開き、同日より自動車補修業界に向けたコンサルテーションを開始すると発表した。同社の自動車補修製品の効果的な使用方法の講習や補修工程の見直しといったコンサルテーションに加え、自動車の塗装の際に発生する乾燥工程の時間を短縮できる近赤外線乾燥機「3M クイック ドライ システム」の提供を行う。自動車の補修工程を効率化することで、生産性や収益率の向上に貢献するという。


転機を迎える自動車補修業界

rk_141127_3m01.jpg 自動車補修業界の現状(クリックで拡大)出典:3Mジャパン

 2008年のリーマンショックや、2011年の東日本大震災などで自動車販売台数が落ち込んだことにより、車検などを手掛ける自動車補修業界の業績は悪化傾向にある。さらに、新車販売台数の伸び悩みや技術者不足といった課題もあり、自動車補修業界を取り巻く環境は年々厳しくなりつつある。

rk_141127_3m02.jpgrk_141127_3m03.jpg 3Mジャパンが提供するコンサルテーションの概要(クリックで拡大)出典:3M

 3Mジャパンは、こうした状況に置かれている自動車補修工場などに対して、現在抱えている課題の洗い出しや作業工程の見直しに加え、同社の自動車補修用製品の最適な利用方法を習得するトレーニングなどを提供する。補修工程の一部を見直すだけでなく、工程全体を通した見直しによって生産性の向上を促し、さらにこれまで属人的に継承されてきたことで多様化していた補修技術の標準化も行っていくという。

rk_141127_3m04.jpgrk_141127_3m05.jpg スリーエム ジャパンが扱っている自動車補修用製品の一覧(左)と3Mジャパン オート・アフターマーケット製品事業部 事業部長の永田裕介氏(右)(クリックで拡大)出典:3Mジャパン
rk_141127_3m06.jpg 自動車補修のコスト構造(クリックで拡大)出典:3Mジャパン

 会見に登壇した3Mジャパン オート・アフターマーケット製品事業部 事業部長の永田裕介氏は「自動車補修のさまざまな工程に向けた、2500種類以上の製品を扱っている3Mだけが提供できるソリューションだと考えている。自動車補修におけるコスト構造を調査したところ、40%以上を人件費などを含めた工賃が占めている。よって、生産性を高めて同じ人件費でより多くの自動車を効率よく補修できる体制を整えることが経営の改善に繋がると考えた」と説明した。

       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.