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» 2014年12月03日 06時15分 UPDATE

Autodesk University 2014:オートデスクがオープンソースによる3Dプリンタを発売――出荷は2015年1月

オートデスクは2014年5月に参入を発表した3Dプリンタのブランド名と出荷時期を明らかにした。

[三島一孝,MONOist]
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 米Autodesk(以下、オートデスク)は2014年12月2日、開催中の同社ユーザーイベント「Autodesk University 2014」(米国ラスベガス、会期2014年12月2〜4日)で、同年5月に参入を発表した3Dプリンタのブランド名と出荷時期を明らかにした。

 オートデスクは、2014年5月14日(現地時間)に、3Dプリンティング向けオープンソフトウェアプラットフォーム「Spark」の展開と、独自開発の3Dプリンタのリリースを発表。ソフトウェアベンダーがハードウェアに参入することで大きな注目を集めていた(関連記事:3Dプリンタに新規参入続々、オートデスクとローランドDG)。

 新たに発表時期を明らかにした3Dプリンタのブランド名は「Ember」。2014年12月2日から発売で、こちらのWebページから申し込み可能。出荷時期は2015年1月だとしている。価格は5995米ドルだという。オープンソースのソフトウェアやハードウェアで構築されていることが特徴で積層ピッチは最も薄くて10μm。また最小サイズで100μmのものが造形できるという。スペックの詳細事業戦略については詳報をあらためてお伝えする。

photophotophoto Emberの外観(クリックで拡大)

 SparkはPC上の3Dオブジェクトのデジタル情報を3Dプリンタに転送するための効率的な方法を提供する。またSparkを無償で公開することで、3Dプリントの普及と革新を推進することを目指しているという。3DプリンタEmberはこのSparkで実現する1つのリファレンスモデルとし、ここで得られた知見をさらにオープンソースとして幅広く提供する。同社社長でCEO(最高経営責任者)のカール・バス(Carl Bass)氏は「オープンソフトウェア、オープンハードウェア、オープンマテリアルで3Dプリンタの潜在的可能性を広げていく。将来的には3Dプリンタからさらに広げていくことも考えている」と語っている。

photo Autodesk Universityでの発表の様子。小型の物体が詳細まで造形できる様子をアピールした(クリックで拡大)

 3Dプリンタのオープン化は、主要特許切れもあり英国「RepRap」などを中心に幅広い動きがあり、これらの取り組みが3Dプリンタの低価格化と一般化を推し進めている。オートデスクでは「一般向けは対象としていない」としているが、さらに3Dプリンタの利用範囲を広げることで、使用が難しかった領域でのさらなる展開を目指したい考えだ。

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