リコーインダストリアル、画像処理用手動絞りレンズ2機種を発売FAニュース

画素ピッチ3.69μmの1型、9メガピクセルまでの産業用カメラに対応。外径はφ42mmと小型設計で、画像計測/認識で問題となるディストーション(歪曲収差)を低減させた。

» 2014年12月08日 07時00分 公開
[MONOist]

 リコーインダストリアルソリューションズは2014年11月25日、画像処理用手動絞りレンズ「RICOH FLシリーズ」2機種を、2015年1月下旬に発売すると発表した。電子基板など、多様な装置用途に活用できる画面サイズ1型、9メガピクセルまで対応しており、シリーズ中、最上位機種になるという。

 今回発売されたレンズは、画素ピッチ3.69μmの1型、9メガピクセルまでの産業用カメラに対応。中心から周辺部まで135[lp/mm]という高分解能を持つ。そのため、周辺部まで解像力の低下が少なく、コントラストの高い鮮明でシャープな画像が得られ、周辺部の画像も画像計測や検査に活用できる。フォーカシングにはフローティング機構を採用し、無限遠から至近距離までの全域で収差を低減した。

 また、9メガピクセルカメラの多くで採用されている44mm角の筐体に合わせ、外径はφ42mmの小型設計になっている。そのため、高性能な装置への組み込みなどに適しているという。

 さらに、画像計測/認識で問題となるディストーション(歪曲収差)を低減させた。特にTVディストーションは0.1%未満に抑えた。ゆがみが少なく、周辺まで高精細な画像として取り込むことが可能なため、高解像が求められる電子基板やウエハーなどの精密加工品などに対応できる。

 ラインアップは、焦点距離50mm/最大口径比1:2.4の「FL-BC5024-9M」と、焦点距離75mm/最大口径比1:2.8の「FL-BC7528-9M」で、対応画素数はいずれも400万画素・600万画素・900万画素。新製品の追加により、FLシリーズは1/3型、1/2型、2/3型対応レンズを含め、45機種となった。

photo FL-BC5024-9M

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