はやぶさ2の太陽光パネルを展開するヒンジは球面滑り軸受を採用宇宙開発

NTNは、小惑星探査機「はやぶさ2」の太陽光パネルを展開するためのヒンジ部に、同社の球面滑り軸受けが採用されていることを明らかにした。

» 2014年12月17日 15時00分 公開
[MONOist]

 NTNは2014年12月17日、小惑星探査機「はやぶさ2」に同社の球面滑り軸受けが採用されていることを明らかにした。

 はやぶさ2は、宇宙空間で動作し続けるには、打ち上げ時点で折りたたまれている太陽光パネルを展開する必要がある。この太陽光パネルを展開するためのヒンジ部(関節部位)に球面滑り軸受が採用されている。

 NTNの球面滑り軸受は、滑り部が球面になっており、ラジアル荷重と両方向のアキシャル荷重の負荷に対応できる。揺動運動や調心運動に適しており、産業機械や建設機械などの間接運動部分に広く採用されているという。

 この他、NTNでは、国産ロケットに使われる軸受を全量供給しており、はやぶさ2の打ち上げに用いられたロケット「H-IIA」にも同社の軸受が採用されている。

「はやぶさ2」に採用された球面滑り軸受「H-IIA」に採用されたロケットエンジンターボポンプ用軸受球面滑り軸受 「はやぶさ2」に採用された球面滑り軸受(左)と「H-IIA」に採用されたロケットエンジンターボポンプ用軸受球面滑り軸受(クリックで拡大) 出典:NTN

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