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» 2014年12月25日 08時00分 UPDATE

FAニュース:プログラミング不要で自由自在、搬送用ロボットが工場の“ミズスマシ”を変える!?

サイバーダインはオムロンと提携し、新型搬送用ロボットを販売。工場やオフィス向けの展開を本格化させる。

[三島一孝,MONOist]

 サイバーダインとオムロンは2014年12月24日、ロボット事業を中心とした提携を発表(関連記事:サイバーダインとオムロンがロボット事業で提携、“匠の技”伝承狙う)。その提携の一環として新たに、工場や屋内搬送用に新型搬送ロボットの展開を開始することを明らかにした。

 サイバーダインは生体電位を把握して装着するだけで人間の動作を補助するロボットスーツ「HAL」で有名だが、自走式の搬送用/クリーンロボットについても開発を進めており、既に試作品は完成。展示会などで公開していたという。この技術を活用し、工場や屋内搬送に最適化するために小型化を進め、製品化を図った。今回の提携により、工場などへの販促支援とアフターサポートなどはオムロンおよびオムロンフィールドエンジニアリングが行う。

photo サイバーダインの新型搬送ロボット(クリックで拡大)

 新たな搬送用ロボット/クリーンロボットは、「環境認知・自動マッピング機能」と「ティーチングプレイバック機能」の2つが特徴。画像センシング機能によりロボット自らが環境を認知し自動で周囲の地図を生成し、どのように搬送/清掃するかを自動的に設定することが可能だ。またタブレット端末などで移動経路の指示なども行える他、人の手押しによりコースを設定することなども可能だ。

photo サイバーダイン 代表取締役CEO 山海嘉之氏

 サイバーダイン 代表取締役CEO 山海嘉之氏は「いちいち行動を設定するたびにプログラミングをする世界は終わると考えている。実際に人がロボットに“して見せる”や“教える”など、対話することでロボットを動かしていくようになる」と語る。

 さらにモジュール構造により、搭載式やけん引式など搬送物に最適な運搬方式を選択できる。その他管理サーバによる複数台制御や自動充電による24時間運転なども可能となっている。外形サイズは632×610×550mm(荷台部高さは145mm)で、重量は30kg(バッテリー含む)、搬送能力は200kg(搭載重量)で最大速度は分速30mだという。連続作業時間は1充電当たり8時間程度。同製品におけるオムロンとの共同展開については、2015年度中に本格的に開始するとしている。

 用途としては工場内の部品や機材搬送などを想定。現在は人が台車(ミズスマシ)で運ぶケースが多いがこれらの置き換えを目指すとしている。また既に存在する搬送用ロボットとの違いとしては、誘導線の設置なしに導入が可能であり、導入後の工場レイアウト変更も容易である点があるとしている。



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