プログラマブルSoCが量産車の運転支援システムに採用、本格導入フェイズへオートモーティブワールド2015(2/2 ページ)

» 2015年01月16日 16時00分 公開
[陰山遼将,MONOist]
前のページへ 1|2       

ホンダやフォルクスワーゲンの量産車にも採用

 ザイリンクスのブースでは、沖電気工業のグループ会社であるOKIアイディエスが、ザイリンクスのアライアンスパートナーであるXylonの「Video Acceleration IP」を利用したZynq-7000対応の車載向け画像処理プラットフォームを展示していた。Zynq-7000を使い、最大1080p/60fpsでの映像のリアルタイム入出力処理、映像と画像の重ね合わせや拡大縮小などが行えるという。


OKIアイディエスは車載向け画像処理プラットフォームを展示。トラックの模型に搭載された2台の車載カメラの映像を、カーナビゲーションモニターの地図上にPinPでリアルタイム表示できる(クリックで拡大)。

 OKIアイディエスとXylonは、2014年11月に日本国内におけるADASの設計受託市場への参入を目的とした技術提携契約を締結している。田中氏は「OKIアイディエスは以前から監視カメラや産業機器向けでFPGAを活用したカメラソリューションの受託開発を行っていたが、今回のXylonの提携で車載分野に本格的に進出することになった。おかげで、国内メーカーからのカメラを用いたADAS関連の案件がさらに増えている」と語った。

 また田中氏は、ホンダとVolkswagen(フォルクスワーゲン)の運転支援システムにZynq-7000が採用されたことを明らかにした。ホンダについては、2015年2月から日本市場への導入を始める「Honda SENSING(ホンダ センシング)」の単眼カメラの映像処理に用いられているとみられる。さらに、「2015年以降も続々と採用が広がっていく見込み。ADASにおけるプログラマブルSoCの有効性に対する認識は深まっている」(田中氏)という。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.