神奈川県が“日本初”の「わくわく夢ファンド」でモノづくり産業を活性化へ中小製造業ニュース

神奈川県は県内のモノづくり産業の活性化にクラウドファンディングを活用するプロジェクト「神奈川ものづくり『わくわく』夢ファンド)」の運営事業者に、サイバーエージェント・クラウドファンディングときびだんごの2社の選出を発表。中小企業やベンチャー企業を対象に、新たなモノづくりの市場創出を目指すという。

» 2015年01月23日 14時00分 公開
[MONOist]

 神奈川県は2015年1月21日、県内のモノづくり産業の活性化にクラウドファンディングを活用するプロジェクト「神奈川ものづくり『わくわく』夢ファンド(以下、わくわく夢ファンド)」の運営事業者に、クラウドファンディング事業手掛けるサイバーエージェント・クラウドファンディングときびだんごの2社を選出したと発表した。

 わくわく夢ファンドは、神奈川県内の中小企業やベンチャー企業に対して、クラウドファンディングを活用した新製品開発などのサポートを行う取り組み。神奈川県が神奈川産業振興センターなどと協力して新規プロジェクトの発掘を行い、サイバーエージェント・クラウドファンディングときびだんごがそのプロジェクトの審査を行う。審査を通過したプロジェクトはクラウドファンディング上に公開され、資金を集めることが可能になる。

「神奈川ものづくり『わくわく』夢ファンド」の概要(クリックで拡大)出典:サイバーエージェント

 審査を通過したプロジェクトは、サイバーエージェント・クラウドファンディングの「Makuake」と、きびだんごの「kibidango」上で公開される。この両社は中小・ベンチャー企業に対して、資金を集めやすいプロジェクトの設計やプロモーションに関するノウハウの提供も行うという。また神奈川県は、一定の要件を満たしたプロジェクトについては、神奈川県の関連機関による展示会への出展やビジネスマッチングの機会を提供する。

 神奈川県はわくわく夢ファンドを通して、モノづくり分野における新たな市場の創出を目指すとしている。また、資金提供者が支援額に応じて商品やサービスを受け取る購入型のクラウドファンディングを自治体が利用する事例は、全国で初だという。プロジェクトの募集開始は2015年2月1日からで、同年3月にはクラウドファンディングの活用方法に関するセミナーも開催される予定だ。

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