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» 2015年02月10日 16時25分 UPDATE

SOLIDWORKS World 2015:デザインの意思決定が迅速化される「SOLIDWORKS INDUSTRIAL DESIGN」 (1/3)

米ソリッドワークスは、年次プライベートイベント「SOLIDWORKS World 2015」を米国アリゾナ州フェニックスで開催。最初の基調講演ではSOLIDWORKSブランドの新・旧CEOが登壇し、2014年の振り返りと仏ダッソー・システムズの「3DEXPERIENCE platform」に対応する新たなアプリケーション「SOLIDWORKS INDUSTRIAL DESIGN」の詳細が明らかにされた。

[八木沢篤,MONOist]

 米ダッソー・システムズ・ソリッドワークス(以下、ソリッドワークス)は、年次プライベートイベント「SOLIDWORKS World 2015」(会期:米国時間2015年2月8〜11日)を開催中だ。世界中から「SOLIDWORKS」ユーザーとその関係者が集うイベントで、新機能および新製品の説明やユーザー事例の紹介、パートナー企業による展示デモなどが行われる。

 事実上の会期初日となる同年2月9日からは、基調講演や200以上のセッション、ハンズオンセミナーなどが始まる。本稿では、SOLIDWORKSブランドの新・旧最高経営責任者(CEO)が登壇した2月9日の基調講演の内容を中心にお届けする(関連記事:「SOLIDWORKS」ブランド新CEOにジャン・パオロ・バッシ氏が就任)。

SOLIDWORKS前CEOが2014年を振り返る

 まず、SOLIDWORKSブランドのCEOから、仏ダッソー・システムズのバリューソリューション・チャネル担当バイス・プレジデント(セールス)への着任が発表されたベルトラン・シコ(Bertrand Sicot)氏が登壇し、多くの製品をリリースしてきた2014年を自ら振り返った。

ダッソー・システムズのバリューソリューション・チャネル担当バイス・プレジデント(セールス)への着任が発表されたベルトラン・シコ(Bertrand Sicot)氏 SOLIDWORKSブランドのCEOから、ダッソー・システムズのバリューソリューション・チャネル担当バイス・プレジデント(セールス)への着任が発表されたベルトラン・シコ(Bertrand Sicot)氏

 最初に取り上げたのが、2014年9月に発表した「SOLIDWORKS 2015」だ。ユーザー要望を数多く反映し、200以上の機能強化を行った他、安定性も向上させた(関連記事:ユーザー要望を反映し、232件の機能強化を行った「SOLIDWORKS 2015」)。

 また、検査用ドキュメント作成支援ツール「SOLIDWORKS INSPECTION」と、モデルにPMI(製造情報)を定義できる「SOLIDWORKS MODEL BASED DEFINITION」の2製品をリリース。「SOLIDWORKS INSPECTIONは、デザインデータの比較に使え、サプライヤーからのデータが期待通りであるかどうかを検証することができる」(シコ氏)。もう一方のSOLIDWORKS MODEL BASED DEFINITIONは、モデルにPMIを定義できるので2次元図面を削減して、製造工程の効率化やコスト削減などを実現する。

「SOLIDWORKS INSPECTION」と「SOLIDWORKS MODEL BASED DEFINITION」 「SOLIDWORKS INSPECTION」と「SOLIDWORKS MODEL BASED DEFINITION」

 さらに、ダッソー・システムズの「EXALEAD」と「NETVIBES」のテクノロジーをベースとしたツール「MYSOLIDWORKS」が新しくなった。「ユーザーが必要とするSOLIDWORKSに関する情報をGoogle検索のように簡単に探し出すことができるもので、情報を探すだけでなく、質問したり、学習したり、自分の製品をショーケースしたりすることができる」とシコ氏。なお、日本ではまだ提供されていないが、有償のコンテンツも活用できる「MYSOLIDWORKS Professional」もリリースしている。

 そして、ダッソー・システムズが提供するコラボレーション開発基盤「3DEXPERIENCE platform」に対応するSOLIDWORKS初となるアプリケーションとして、設備機械向けの構想設計ツール「SOLIDWORKS Mechanical Conceptual」を発表した。シコ氏によれば、「今回この製品の名前を『SOLIDWORKS CONCEPTUAL DESIGN』に改めた」という。

 SOLIDWORKS CONCEPTUAL DESIGNは、製品開発の初期段階で行われてきた構想設計を支援するもので、従来の構想設計で行われていた紙とペンによるポンチ絵や、2次元CADによる図面と同様の感覚で、機構動作を認識できる3次元モデルを作成できる(関連記事:「設計を抜本的に変える」、クラウド利用で構想設計をもっと自由に)。

 「SOLIDWORKS World 2015では、SOLIDWORKS CONCEPTUAL DESIGNに続く、3DEXPERIENCE platformと連携するアプリケーションとして『SOLIDWORKS INDUSTRIAL DESIGN』を発表する。この製品は昨年のSOLIDWORKS World 2014でプレビューを紹介したものだが、今回はより具体的な内容を紹介できる」とシコ氏。

 SOLIDWORKS CONCEPTUAL DESIGNが機構動作を認識できる3次元モデルの作成を支援するツールであるのに対し、SOLIDWORKS INDUSTRIAL DESIGNは、デザイン性の強い工業デザインの構想設計を支援するツールである。新規ユーザーの年間使用ライセンスが3480米ドル、SOLIDWORKS 2015の既存ユーザーの月間ライセンスが190米ドルで、2015年4月2日に提供開始予定だという(日本での販売開始時期は未定)。

『SOLIDWORKS INDUSTRIAL DESIGN』の画面イメージ 『SOLIDWORKS INDUSTRIAL DESIGN』の画面イメージ
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