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» 2015年02月17日 15時00分 UPDATE

製造IT導入事例:自社実践で知見を獲得! NECが設計開発基盤を刷新し自社ソフトを導入

NECは、自社グループ全体の開発プロセス改革の一環として、設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理する統合PDM(Product Data Management)システムの統合を行う。

[MONOist]

 NECは2015年2月16日、自社グループ全体の開発プロセス改革の一環として、設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理する統合PDM(Product Data Management)システムの統合を行うことを発表した。

 同社では従来、ハードウェア製品の開発プロセスやルール(コード体系、部品表構造、設計変更など)、PDMシステムをビジネスユニットごとに構築しており、それぞれの連携が取りづらい状況があった。

 これらの問題を解決するために、NECグル―プ全体で設計基盤を標準化し、設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理する統合PDMシステムを構築する。同システムには同社のPLMソフト「Obbligato III」を採用。同システムで管理する部品は約2400万品目、設計図面・仕様書は約1800万件となり、グループ社員約1万7000人が利用する国内最大規模のPDMシステムとなる予定だ。超小型マイクロ波通信システム「PASOLINK(パソリンク)」などを提供する同社のテレコムキャリアビジネスユニット向けに2015年1月から稼働を開始し、2016年度(2017年3月期)末までにグループ全体に導入する計画としている。

 合わせて同システムで管理する設計部品表を工場ごとの生産部品表に変換・蓄積する設計・製造インタフェース機能や、部品メーカーやEMSなどの取引先と安全にデータを共有する外部ポータル機能も導入する。

 これらにより、設計資産の共有や部門横断での製品開発の迅速化など、グループ全社での設計資産の効率的な活用を実現し製品競争力強化を目指す。また、複数の工場で市場状況に応じて臨機応変に生産工場を選択するグローバルな最適生産への対応やBCP対応の強化など、変動対応力の強化を実現する。また、PDMシステムの運用コストの大幅削減を目指すという。

 同社では、製造業のさまざまなモノづくりの課題を解決するため、NEC自身が行ってきた生産革新活動やサプライチェーン改革のノウハウを「ものづくり・業務プロセス」とそれを支える「ITシステムおよびアセット」という2つの視点から提供する「NEC ものづくり共創プログラム」を展開(関連記事:NECがモノづくりのノウハウ提供を拡大、3Dプリンタ試作やM2M、デザインも)。今後、同システムやこれらで得たノウハウについてもモデル化して提供していくという。

photo NECの開発プロセス開発の全体像と今回の統合PDMの位置付け(クリックで拡大)※出典:NEC


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