IPLV 7.0を達成した空冷ヒートポンプ式熱源機を発売FAニュース

東芝キヤリアは、空冷ヒートポンプ式熱源機(空冷式チラー)の新モデル「ユニバーサルスマートX 3シリーズ」を発表した。高調波抑制性能の高いPWMコンバータを標準搭載し、シリーズ全機種で99%の力率を可能にした。

» 2015年02月21日 07時00分 公開
[MONOist]

 東芝キヤリアは2015年1月27日、空冷ヒートポンプ式熱源機(空冷式チラー)の新モデルとして、「ユニバーサルスマートX 3シリーズ」を発表した。販売開始は同年3月31日の予定。

 ユニバーサルスマートX 3シリーズは、モーターの高巻線化や内部部品・構造の最適化による圧力損失低減などにより、インバータツインロータリー圧縮機の効率を改善した。これにより、「IPLV 7.0」(30馬力高COPタイプ)という高い期間成績係数を達成し、同社の従来機種と比べて年間消費電力量を4割近く削減しているという。

 高調波抑制性能の高いPWMコンバータを標準搭載したことで、電圧波形と電流波形の崩れを補正し、シリーズ全機種で99%の力率を可能にした。導入時の高調波抑制対策も必要ないため、さまざまな現場で熱源システムのインバータ化による省エネに貢献できるとしている。

 従来シリーズと比べて電源トランス容量(kVA)を最大27%縮小し、電源配線やスイッチ、ヒューズなどのサイズダウンにも対応できるという。

 ラインアップは標準タイプと散水機能付きの高COPタイプで、それぞれ30/40/50馬力を用意した。標準価格は、標準タイプが920万円から、高COPタイプが990万円から。

photo 外観(8台連続設置イメージ)
photo PWMコンバータによる高調波抑制機能の標準装備
photo 高調波流出電流の発生率比較

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