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» 2015年02月23日 08時00分 UPDATE

ジュネーブモーターショー2015:「McLaren P1 GTR」はダウンフォースを「P1」比で10%向上、50kgの軽量化も

McLaren Automotiveは、“究極のサーキット専用モデル”と位置付けるスーパーカー「McLaren P1 GTR」の限定量産モデルの概要を発表した。「第85回ジュネーブ国際モーターショー」で初披露する予定。

[MONOist]

 McLaren Automotive(マクラーレン・オートモーティブ)は2015年2月18日(欧州時間)、“究極のサーキット専用モデル”と位置付けるスーパーカー「McLaren P1 GTR(以下、P1 GTR)」の限定量産モデルの概要を発表した。「第85回ジュネーブ国際モーターショー」(一般公開日:2015年3月5〜15日)で初披露する。

 P1 GTRは、プラグインハイブリッドスーパーカー「McLaren P1(以下、P1)」をベースとする、最高出力が1000ps(735kW)に達するサーキット専用車として、2014年8月にコンセプトカーが発表されている。同社は、世界各地でのテスト走行を経てデザインを改良し、今回の限定量産モデルを完成させた。

sp_150223mclaren_01.jpgsp_150223mclaren_02.jpg 「P1 GTR」の外観。「第85回ジュネーブ国際モーターショー」で公開する車両のカラーリングは、1995〜1996年のモータースポーツシーンで活躍した「McLaren F1 GTR」のシャシーナンバー06Rを模したものになっている(クリックで拡大) 出典:マクラーレン・オートモーティブ
「P1 GTR」(右)とカラーリングの基になった「McLaren F1 GTR」のシャシーナンバー06R(左) 「P1 GTR」(右)とカラーリングの基になった「McLaren F1 GTR」のシャシーナンバー06R(左)(クリックで拡大) 出典:マクラーレン・オートモーティブ
sp_150223mclaren_04.jpgsp_150223mclaren_05.jpg 「P1 GTR」のウイングを開いた状態(左)と運転席(右)(クリックで拡大) 出典:マクラーレン・オートモーティブ

 フロントトラックはP1比で80mm拡張され、フロントスプリッターはさらにアグレッシブに、車高は同50mm低くなった。19インチのセンターロック式モータースポーツ用アロイホイールにはピレリ製のスリックタイヤを装着している。

 ボディ下部は、コンセプトカーと同様に、流れるような形状のエアロダイナミクスブレードが取り付けられ、ボディのサイドにおける空力性能を効率的に高めている。

 P1で採用した軽量のウインドスクリーンは3.2mm厚くなったものの、サイドウィンドウはサーキット仕様のポリカーボネート製になった。運転席側はスライド式の“チケットウィンドウ”になっている。

 リヤウイングは、P1で採用した、走行状況に併せて高さを変更できる「アクティブリヤウイング」ではなく、サーキット専用モデルということで高さは固定されている。リヤボディから400mmの高さにあり、これはP1のアクティブリヤウイングより100mm以上高い。フロントホイールの前面に取り付けられているエアロダイナミクスフラップとの連携によって、固定式のリヤウイングが生み出すダウンフォースは、車速が時速150マイルのときで660kgに達する。これは、P1と比べて10%以上の向上となる。

 リヤウイングの高さは固定されているが、P1に採用した「ドラッグリダクションシステム(DRS)」を受け継いで角度を0〜32度まで変更できる。

 リヤウイングと並んで車両後部のアイコンとなっているのがツインエグゾーストパイプだ。インコネルとチタンの合金で作られており、P1と比べて6.5kg以上軽量化している。これに加えて、ルーフの強化ガラスパネルとエンジンベイに炭素繊維強化樹脂を採用するなどして、車両全体の軽量化はP1比で50kg以上となっている。

最高出力は916psから1000psに

 パワートレインの構成はP1と同様に、ツインターボチャージャー搭載の排気量3.8l(リットル)V型8気筒ガソリンエンジンとモーターである。ただし最高出力は大幅に強化されており、エンジンは737ps(542kW)から800ps(588kW)に、モーターは179ps(132kW)から200ps(147kW)、合計で916ps(674kW)から1000psとなっている。

 さらにサーキットでのパフォーマンスを最適化するため、パワートレインを全面的に見直した。主要な部品について、モータースポーツを想定して開発したパーツに取り替えているので、高速域のドライビングの持続性がさらに向上している。さらに、P1が一般の高速道での走行を想定してデザインしていたパーツを取り外しており、これも軽量化に貢献している。

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