「CX-3」は国内クリーンディーゼル市場拡大の切り札2014年は約8万台(2/3 ページ)

» 2015年03月02日 13時00分 公開
[陰山遼将,MONOist]

運転座席は“スイートスポット”に

 都市部での走行からアウトドアまで、さまざまなシーンでの利用を想定するCX-3は、運転座席の位置もあらゆるユーザーに配慮した設計が施された。高い着座位置によって得られる見晴らしのよさやスピード感の軽減、低位置にすることによる走行安定性や安心感の向上、都市部での利用に配慮し機械式立体駐車場の1550mm制限に対応する車高と、高い乗降性の実現という異なる複数のメリットや条件の中で、最も高い価値を提供できる“スイートスポット”に運転座席の位置を設定したという。

複数のメリットや条件の中から最も高い価値を提供するスイートスポット部分に着座位置を設定(クリックで拡大)

 後部座席の位置は、前席よりも25mm内側に37mm高く設定されており、後席からでも前方が見やすく、乗員同氏が会話しやすいよう配慮されたレイアウトとなっている。空車時の最低地上高は、未舗装路でも余裕を持って走行できるよう160mmに設定された。タイヤは16もしくは18インチを装備するが、最小回転半径は5.3mとなっており、都市部や駐車場などでの扱いやすさにも配慮された設計となっている。

「CX-3」の寸法図(クリックで拡大)出典:マツダ

魂動デザインに呼応したインテリアデザイン

 インテリアは、新世代商品の大きな特徴である“魂動デザイン”に呼応する世界観として、空間造形の統一感と素材の質感や表情づくりに徹底してこだわり、先鋭的かつ上質なデザインが追求された。ドア部分や、空調機器の一部には魂動デザインのイメージカラーである赤がアクセントとして配色されている。

写真左はブラックを基調としたフロントシート。会場には左ハンドルのホワイトレザーを使用したカットモデルも展示された(クリックで拡大)

 コクピット周辺は、新世代商品に共通するドライバーが走りを楽しむことに集中できる空間を構築。マツダのヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)思想「Heads-up Cockpit」のコンセプトに基づき、ドライバーを中心にメーターやディスプレイを適切に配置したという。

「CX-3」のアクセルギア部分(左)とコクピット部分(右)(クリックで拡大)

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