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» 2015年03月03日 09時00分 UPDATE

今井優杏のエコカー☆進化論(16):「レクサスRC」のハイブリッドモデルが日本市場だけで売られる理由 (1/4)

初代「プリウス」が1997年に発売されてから17年。もはや特別な存在ではなくなったハイブリッド車について、新型「アルファード/ヴェルファイア」と「レクサスRC」のハイブリッドモデルから、筆者の今井優杏氏が国内市場での売れ行きを考察する。

[今井優杏,MONOist]

フツーになったハイブリッド

 「21世紀に間に合いました」なんて鮮烈なコピーで登場した初代「プリウス」の発売が1997年のこと。以来、ご存じの通り今では日本中でその姿を見ない日はありません。

 どころか、高速道路のパーキングエリアで、「あんまり並び過ぎて、どのプリウスが自分のか分かんない!」的状況も頻発しているコトはもはや、都市伝説ではなくれっきとした現実。

 それは日本だけにとどまりません。北米や欧州でも、プリウスはオーナーズカーとしてはもちろん、レンタカーとしても広い需要を持ち、あちらこちらで元気よく走っている姿を見かけます。

初代「プリウス」 初代「プリウス」。1997年12月〜2003年8月まで販売(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

 かのハリウッドスター、レオナルド・ディカプリオがレッドカーペットにプリウスで乗りつけた2005年以来、セレブリティのガレージにも相当な確率でプリウスが詰め込まれましたし(無論それはオーナーのイメージアップに貢献しました)、それに呼応するように、エコロジー=オシャレの図式がアメリカ西海岸発信で世界中に浸透し、現在のエコカーブームの素地を担ったと言っても過言ではないと感じます。

sp_150303ecocar_evolution16_02.jpgsp_150303ecocar_evolution16_03.jpg 2003年9月〜2011年12月まで販売した2代目「プリウス」(左)と2009年5月から販売している3代目プリウス(クリックで拡大) 出典:トヨタ自動車

 今や彼らのガレージには、すくなくとも1台は電気自動車やハイブリッド車をキープしておくのがセオリー。もちろんエコノミーのためではありません。ファッションです。

 そして、ついに気付けば、こんな時代になっていました。

「え? ハイブリッド? フツーでしょ」

 そう、今更ハイブリッドのクルマなんて、特に珍しくもなんともなくなっちゃった。むしろ、どこにでもありふれていて、若干食傷気味な感じすらアリ。あんなにブームになったウーパールーパーが、今やドン○ホーテの片隅で淋しく売られているようなイメージかも。

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