高温下の耐摩耗性が向上した、鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種FAニュース

三菱マテリアルは、鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種「MC6015」を発売した。特許技術により、コーティングの結晶組織を微細かつ結晶成長を一方向に制御し、高温下の耐摩耗性を大幅に向上させた。

» 2015年03月09日 07時00分 公開
[MONOist]

 三菱マテリアルは2015年2月23日、鋼旋削加工用CVDコーテッド超硬材種「MC6015」を発売した。

 MC6015は特許技術「ナノテクスチャーテクノロジー」を用いることで、コーティングの結晶組織を微細かつ結晶成長を一方向に制御できる。これにより、高温下の耐摩耗性を大幅に向上させ、切削速度が分速300mを超える鋼の高速高能率加工を可能にした。また、特許技術「タフグリップテクノロジー」でコーティング層間の密着度を極限まで上げたことで、被膜を強靱化し、はがれにくくした。

 同社では、幅広いニーズに対応するため、鋼旋削加工用ブレーカシステムとして第1推奨の軽切削加工用「LPブレーカ」、中切削加工用「MPブレーカ」、荒切削加工用「RPブレーカ」に加え、補間ブレーカも在庫化した。併せて、既に発売済みの中断続・汎用切削加工で、耐溶着性・耐欠損性を向上させた「MC6025」もブレーカシステムを拡大している。

 型番はMC6015がネガティブインサートを187型番、ポジティブインサートを80型番そろえた。他に、MC6025の追加型番として、ネガインサートを31型番用意した。標準価格(税別)は、LPブレーカの「CNMG120404-LP(MC6015)」が850円、MPブレーカの「DNMG150408-MP(MC6015)」が1180円など。

photo MC6015

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