医療従事者の暗黙知を人工知能で生かす、まずは入院時の転倒・転落の防止から医療ビッグデータ(3/3 ページ)

» 2015年03月18日 08時00分 公開
[朴尚洙MONOist]
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スマホアプリを使ったプロトタイプも視野に

 共同研究の第1段階で一定の効果が得られるめどが立ったため、今後は第2段階に移行する。第2段階では、対象とするデータの規模をさらに大きくするとともに、第1段階で教師データの選定とスコア付けの結果判定を同じ担当者で行っていたところを、それぞれ異なる担当者で行うようにする。統計学者も参加することになるという。

3段階に分かれている転倒・転落防止システムの共同研究 3段階に分かれている転倒・転落防止システムの共同研究(クリックで拡大) 出典:UBIC

 第3段階では、スマートフォンアプリによって転倒・転落につながる注意力の低下や意識障害を常に把握したり、患者個別のスコアの変動も確認したりできるようなプロトタイプを開発・導入する計画だ。

第3段階で導入するスマートフォンアプリの画面例第3段階で導入するスマートフォンアプリの画面例第3段階で導入するスマートフォンアプリの画面例 第3段階で導入するスマートフォンアプリの画面例 出典:UBIC
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