ニュース
» 2015年04月03日 15時00分 UPDATE

未来医XPO:フードプリンタで介護食を提供、レシピもデータベース化

XYZプリンティングジャパンは、「未来医XPO’15」において、開発中のフードプリンタを参考展示した。パーソナル3Dプリンタの技術を基に開発した製品で、介護食の提供に応用できるという期待がある。

[朴尚洙,MONOist]

 XYZプリンティングジャパンは、「未来医XPO’15」(2015年3月28日〜4月5日、神戸国際展示場)において、開発中のフードプリンタを参考展示した。国内で実機を一般公開するのは今回が初という。

 このフードプリンタは、同社が展開するパーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチシリーズ」に用いられている、材料を押し出して積層する技術を応用して開発された。ダヴィンチシリーズでは、熱溶解積層(FDM)方式によって溶出した樹脂材料で造形していく。一方、フードプリンタでは、熱は加えずに食材を積層する。

 開発中のフードプリンタでは、クッキーやピザの生地、チョコレート、ジャムなどの食材を使用できる。操作は、フードプリンタ前面上部に設置されたAndroidベースの5インチタッチパネルで行う。食材をセットして、このタッチパネルからフードレシピを選べば、PCを使わずにクッキーやピザ、チョコレートを作成することも可能だ。ただしこのフードプリンタでは、クッキーやピザの形を作るだけで、焼く作業は別途オーブンなどを使う必要がある。

sp_150403miraiexpo_xyz_01.jpgsp_150403miraiexpo_xyz_02.jpg (左)XYZプリンティングジャパンが展示したフードプリンタ。(右)操作はAndroidベースの5インチタッチパネルで行う(クリックで拡大)

 同社の説明員は、「パーソナル3Dプリンタの場合、積層ピッチで0.1mmなどの精度が求められるが、フードプリンタの精度は1mm程度で十分だ。しかし、クッキーであれば1個当たり2分程度と、素早く作成できなければならない」と語る。

 フードプリンタで現在使える食材は主に菓子系になるが、魚や肉のすり身などを使えれば、介護食の提供にも応用できるという期待がある。フードレシピをデータベース化すれば、さらに応用範囲を広げられる可能性もある。「フードプリンタ部の前後に、冷却したり熱を加えたりするモジュールを組み合わせるという開発の方向性もあり得る」(同説明員)という。

このモジュールに食材を入れて、3Dプリンタと同様に押し出して積層するフードプリンタで作ったクッキーの数々 (左)このモジュールに食材を入れて、3Dプリンタと同様に押し出して積層する。(右)フードプリンタで作ったクッキーの数々(クリックで拡大)

 このフードプリンタは2015年内の市場投入を目指して開発が進められている。ただし日本市場での発売時期は未定とのことだ。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.